タンザニアコーヒー豆を買うなら3地域で!その理由と味の特徴

タンザニア アイキャッチ

「タンザニアコーヒー」と言われてもピンと来ないかもしれませんが、きっと「キリマンジャロ」なら知っているという方も多いのではないでしょうか?
キリマンジャロはタンザニアコーヒーの有名な地域のひとつです。

なんとなく知っているけど、どんな味で、どうやって作られているかまでは知らないなぁ…
というのなら、ぜひこの記事を読んでからタンザニアコーヒーを飲んでみてください!

実は、タンザニアコーヒーには品質の高い地域が3つあります。
なので、タンザニアコーヒーを買う際は、この3地域から選ぶことをおすすめします。

気になる、タンザニアコーヒーの味の特徴は、力強い酸味とコクのバランス
なんといっても、焙煎度合いや挽き具合によって、この酸味やコクのバランスを自分好みにコントロールできるが1番の魅力です。

この記事では、
・タンザニアコーヒー豆を選ぶポイント
・タンザニアコーヒー豆の味の特徴
・タンザニアコーヒーの味が生まれる秘密
を、生産背景や歴史などに触れながら丁寧に解説していきます。
また、私たちが厳選したおすすめのタンザニアコーヒー豆もご紹介します。

読み終わったあと、きっとあなたはタンザニアコーヒーを飲んでみたくなるはず。
それではコーヒーの新たな扉を一緒に開けていきましょう。

1 タンザニアのコーヒー豆を買う時は「地域」に注目!

タンザニア国土

国土のほとんどが800~1500mと高地にあるタンザニアは、コーヒー豆の名産地です。

タンザニアコーヒー豆を購入する時は「地域」に注目することがおすすめです

後で詳しくお話しますが、タンザニアはコーヒー栽培に適した環境を持っています。
ですが、コーヒーの風味に関係してくる重要な要素である、コーヒーの実を洗う「水洗処理施設」まで十分な地域は少ないです。

これからご紹介する地域は、コーヒー作りの環境と水洗処理施設が整っており、ハイクオリティなコーヒー豆を作り出す条件が揃っています。
それでは、品質の高い地域を確認しましょう!

参考
※ 全日本コーヒー公正取引協議会

1-1 高品質なタンザニアコーヒー豆を栽培する3つの地域

コーヒー豆タンザニア2

タンザニアのコーヒーの中でも、特に品質が高い地域は3つあります。
・キリマンジャロ(北部エリア)
・キゴマ(西部エリア)
・ムベヤ(南部エリア)

それでは、それぞれの地域の特徴を見ていきましょう。

1-1-1 古き良き伝統の味わい、キリマンジャロ

キリマンジャロ地域は、古くから高級品種であるアラビカ種のコーヒーを栽培しています。

キリマンジャロ地域の味の特徴は、柑橘系のやや強い甘みある「酸味」と奥深い「コク」です。
この地域は昔からコーヒー作りに適した環境と、山からの綺麗な水が豊富なため、安定してハイクオリティなコーヒーが誕生しています。

1-1-2 復活を遂げた幻のコーヒー、キゴマ

コーヒー豆タンザニア4

キゴマ地域は、復活を遂げた地域と言われています。

この地域はかつて、一度コーヒー作りを放棄した時期がありました。
コーヒーの価格が低迷して売れなかった時、コーヒー栽培を諦め、違う農作物を育てたりしていたのです。

しかし、そんな状況のキゴマ地域をNGOなどの団体がサポートしました。
彼らは、コーヒー栽培に適した、栄養が豊富な土壌に注目し、キゴマ地域に共同のコーヒー処理施設を作りました。
その結果、収穫後すぐに精製できるようになったことで、質の高いコーヒーを作ることが可能になり、再びコーヒーの名産地へと返り咲くことができたのです。

キゴマ地域のコーヒーは、コクに負けない、オレンジのような風味とベリー系の甘さが特徴です。

1-1-3 最も高品質な豆を輩出すると注目される、ムベヤ

コーヒー豆タンザニア5

まだ南部全体のコーヒーの品質が安定しているわけではないのですが、ムベヤ地域は、高品質なコーヒーの産地として今最も注目されています。

元々、ムベヤ地域のコーヒー豆もあまり品質が高くありませんでした。
それは、他の地域のようにコーヒー豆の精製に必要な水洗処理をする設備が乏しかったからです。
コーヒー栽培に適した環境はあるのに、加工する過程で品質が劣ってしまうことが悩みの種でした。

しかし、灌漑設備が整えられ、ムベヤ地域にコーヒーの水洗処理設備が多く建設されました。
また、コーヒー豆を生産する地区ごとに徹底管理され、高品質なコーヒーを継続的に生産することが可能に。

その結果、ムベヤ地区のコーヒー豆の品質は向上し、今ではハイクオリティなコーヒーの産地になりました。

ムベヤ地域のコーヒーの特徴は、コクと飲み終わりに感じる柑橘系の爽やかな酸味です。
筆者としては、ムベヤ地域のコーヒーを1度は試していただきたいと思います!
なぜなら、安心するような味わいと、すっきりした後味が飲めば飲むほど心地よいコーヒーだからです。
ぜひ皆さんにも、新しいコーヒーの味わいを体験していただけたらなと思います。

まずは素材の最大限の美味しさを感じてもらいたいので、作られた地域に注目し、高品質なタンザニアコーヒーを手に入れてもらえたら嬉しいです。

タンザニアコーヒーはドイツから日本、そして世界で愛されるように

タンザニアコーヒーは元々ドイツで好まれていた銘柄です。
それは当時、タンザニアがドイツの植民地で、ドイツ式のコーヒーの栽培方法を採用していたからです。
そのため、タンザニアコーヒーはドイツ人の好みのコーヒーとなり、ドイツで人気を博しました。

また、日本のコーヒー文化はドイツをお手本としています。
ヨーロッパでは珍しく、ドイツはドリップコーヒーが主流です。(フランスやイタリアなどはエスプレッソで飲まれることが多い)
ドイツで好まれていたドリップ向きのタンザニアコーヒーは、日本人の好みにも合い、たちまち日本でも愛されるようになります。

その後、タンザニアコーヒー豆の独特な酸味とコクが世界でも認められ、タンザニアはコーヒーの名産国になったのです。

2 タンザニアコーヒー豆の1番の魅力は酸味とコクをコントロールできる

コーヒー豆タンザニア6

タンザニアの味わいは、力強い酸味とコク、豊かな香りが特徴的です。
柑橘系のすっきりとした酸味と、ビターチョコレートのような甘く深いコクがあります。

そして、タンザニアコーヒー豆の1番の魅力は、焙煎度合いや挽き具合を変えることで、この酸味とコクのバランスをコントロールできることです。
自分好みのタンザニアコーヒーの酸味とコクの最高なマッチングを生み出すのは、とっても楽しいですよ!

豆本来の味わいを堪能したい方は、中煎りの中細挽きがおすすめです。
酸味とコクのバランスがちょうど均衡しており、まずはこれをベースに飲んで調整するといいかと思います。

爽やかな酸味を楽しみたい方は、浅煎りのやや粗めで試していただきたいです。
飲んだ時に口いっぱいに柑橘系のあっさりした酸味を感じることができるかと思います。

コクをより引き出したい時は、中深煎り~深煎り、やや細挽きで調整してみることをおすすめします。
普通、深煎りにすると酸味は感じにくい仕上がりになります。
しかし、品質の良いタンザニアコーヒーは深煎りにしても、コクの後に上品な酸味をほんのり感じることができます。
個人的には、この深煎りのまったりしたコクからの、キレのある酸味を是非体験していただきたいなと感じます!

タンザニアコーヒーを飲む際は、焙煎や挽き目を変えることによって、自分好みの酸味とコクを楽しむことができます!

3 タンザニアコーヒーの味わいが生まれる3つの秘密

タンザニアコーヒーの力強い味わいが生まれるのには、3つの秘密があります。
それは、
① コーヒーの栽培環境
② コーヒーの精製方法
③ コーヒー豆のグレードを管理
です。

近年、品質の高いコーヒーを輩出すると注目されているタンザニアコーヒーの秘密を、生産背景を絡めながら紐解いていきます。

3-1 引き締まった豆が誕生、高地で栽培されるから

コーヒー豆タンザニア7

タンザニアコーヒー豆の風味の秘密1つ目は「栽培環境」です。
タンザニアにはコーヒー豆がよく育つ環境が整っています。

コーヒー豆を栽培するためには4つの絶対条件があり、タンザニアはその全てを満たしています。

・適度に雨が降る(降水量)…年間1,000ミリメートル以上
・日当たりが良い(日照量)…安定した日照量がある
・1年を通して温暖(気温)…平均気温は20℃前後
・水はけがよく、少し酸性の土(土壌)…火山灰が混ざったミネラルや含まれる、やや酸性の土

また、タンザニアは高地であるため、フルーティで甘さや香りが凝縮したコーヒーに仕上がると言われています。
それは、昼夜の気温差が大きいと、コーヒーの実が固く引き締まり、成分がギュッと詰まった状態なるからです。

タンザニアコーヒー豆は標高1500~2500mの高地で栽培されるため、独特の酸味と甘みが引き出されます。

3-2 すっきりと澄んだ味わいになる精製方法を採用

コーヒー豆タンザニア8

タンザニアコーヒー豆の独特な風味を引き出す、2つ目の秘密は「精製方法」にあります。
この精製方法を使うと雑味の少ないすっきりと澄んだ味わいになります。

この方法を「ウォッシュドプロセス」と言います。
これは、コーヒーの実の果肉を除去した後、豆の周りの粘膜を水に漬け、綺麗に取り除いてから乾燥させる方法です。

そもそも、果肉と豆の周りの粘膜には味がついています。
しかし、これらを2段階の工程で取り除くことで、クリアな酸味が引き立つ味わいに仕上がります。

また、この精製方法を使うと、未熟、過熟な豆を取り除くことができます。
コーヒー豆を水に漬ける工程の際、水面には欠点豆が浮かび上がってくるのです。

一方でこの方法は、数ある精製法の中でも工程が多く、手間がかかる方法でもあります。

これらの丁寧な仕事によって、タンザニアコーヒーのすっきりとした味わいが生まれるのです。

3-3 グレードを細かく管理

コーヒー豆タンザニア9

タンザニアコーヒー豆の風味の秘密3つ目は、「グレード管理」
タンザニアコーヒー豆は厳しく、細かくグレード分けされています。

タンザニアコーヒー豆は、「コーヒー豆の大きさ」と「欠点豆の数」などによって評価され、「AA」はタンザニアコーヒー豆のトップグレードであることを意味します。

グレード基準
AA・スクリーン18(7㎜)以上の豆が、86%以上含まれる
・割れ豆などが2%以内
・黒豆の含有は禁止
・生豆は緑色
・煎り上がりが良く、死に豆は1%未満
・異質の味のない健全な味わい

豆の大きさが小さくなるほど、A、B、AF、C、TT、F、Eと続き、厳しい基準を満たしたものだけが最高ランクのタンザニアコーヒー豆として認められます。

このように細かくグレードが分けられているので、いつでも品質の高い、味わい深いタンザニアコーヒーを楽しむことができるのです。

4 今最も注目されている地域、味の対比が面白い1杯をご紹介

タンザニアコーヒー紹介

この章では、私たちが厳選したタンザニアコーヒー豆をご紹介します。

今からご紹介するコーヒー豆は、前述でもお伝えした今最も注目されている南部にある、ムベヤ地域のものです。
南部地域のコーヒー豆の品質はまだ安定しているわけではないのですが、高品質なコーヒーも生み出す農園が増えてきています。
その中でも今回ご紹介するタンザニアコーヒー豆は、最高品質のタンザニアコーヒー豆です。

一見、コクのあるまったりした味わいかと思いきや、飲み終わりはキレがあり、味の対比が面白い1杯です。

一般的に、タンザニアは最初に酸味を力強く感じるものが多いです。
ですが、このタンザニアは通常とは逆で、初めに上品な甘いコクを感じ、その後に爽やかな酸味を感じます。

この味は3つの理由からもたらされます。
・ハイクオリティな地域の豆を使用
・選び抜かれたコーヒーの実だけを使用
・高品質な稀少豆を使用

それでは、このタンザニアコーヒーをおすすめしたい3つの理由をお話していきます。

4-1 最も注目されるハイクオリティな地域の豆を使用

タンザニア 産地

今回ご紹介するタンザニアコーヒーは、品質が高い新たな産地として世界中から注目されています。

その地域こそがムベヤ地区
この地域で作られたコーヒーは甘いコクと後味のクリーンな酸味が特徴です。

タンザニアというと、元々は北部エリアのキリマンジャロ山麓のコーヒーが有名。
ですが、今回ご紹介する豆は、南部エリアのとても完成度の高いコーヒー豆です。

現在ではコーヒー生産の半分を南部で担っており、タンザニアコーヒーの主要産地として最もホットな地域です。
近年、水洗処理施設が整備され、南部の品質志向が高まり、南部内で切磋琢磨しながらコーヒー作りが行われているため、ハイクオリティなタンザニアコーヒーがたくさん生まれています。

この地域は潤沢な降雨量と穏やかな気温によって、ゆっくりとコーヒーの実が育てられています。
そのため、味が凝縮したコーヒー豆が誕生するのです。

4-2 厳選に厳選を重ねた、最高なコーヒーの実だけを使用

コーヒー豆タンザニア12

今回ご紹介するタンザニアコーヒーは厳選に厳選を重ねたコーヒーの実から生み出されます。
そのため、タンザニア本来の豆の味を最大限に引き出した、クリアなコーヒーになります。

ムベヤ地区で丁寧に栽培されたコーヒーは、手摘み収穫で完熟したコーヒーの実だけが、農協に持って行かれます。
集められたコーヒーの実は、その中から熟度によってさらに厳選されます。

水洗処理過程でもさらに、未熟や過熟なコーヒーの実がふるいにかけられます。
こうして、選び抜かれたコーヒーの実はウォシュッドプロセスによって、すっきりとしたクリーンな味わいに仕上がります。

もちろん、今回のタンザニアコーヒーはトップクラスの「AA」を使用。
また、「アフリカンベット」と呼ばれるネットが張った棚で、ゆっくりと乾燥させる方法によって複雑な甘みも表現されています。

細やかな工程によって生み出される、上品な酸味や甘みあるコクを堪能していただければ嬉しいです。

4-3 市場に5%しかない高品質な稀少豆を使用

今回ご紹介するタンザニアは、コーヒー市場にたった5%ほどしか出回らない稀少な豆である「スペシャルティコーヒー」を使用しています。
そのため、雑味がなく、素材本来の味が楽しめる、鮮やかな味を体感することができます。

スペシャルティコーヒーとは生産者の情報がはっきりしており、プロがカップテストで味や香りを評価し、特徴的な風味や香りなどを感じることができるコーヒーです。

丁寧な仕事の繰り返しから作られた、この特別なタンザニアコーヒーを味わっていただければ嬉しいです。

4-4 【実際に飲んでみた】甘いコクの余韻から後味にかけてシャープな味わい

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焙煎度合い:深煎り
テイスト: ビターチョコレート、ライムのような柑橘系
苦み ★★★☆☆
コク ★★★★★
甘味 ★★★☆☆
酸味 ★★☆☆☆

まず香りは、かすかにナッツのような香ばしさと、ほのかな甘さを感じます。

飲み初めは、ビターチョコのような深く甘い余韻、砂糖を入れなくてもいいようなまったり感があります。
後味にかけてはほんのりシャープ。かすかにライムに似たクリーンな柑橘系の酸味が鼻を抜けます。
コクの深さと最後に優しく感じられる酸味がアクセントとなり、「ずっと飲んでいたい」そんな1杯です。

コーヒーをより堪能するなら、ガトーショコラやショートケーキなどのすこし甘めのデザートと一緒に食べると相性バッチリかと思います!(味に緩急があるので、もちろん単体でも十分楽しめますよ)

5 まとめ

タンザニアのコーヒー豆についておさらいです。

タンザニアコーヒーは別名「キリマンジャロ」で親しまれているアフリカを代表するブランドです。

タンザニアコーヒーの中でも、特に品質の高い地域が3つあります。
なので、タンザニアコーヒー豆を買うなら、この3地域から選ぶことをおすすめします。

【タンザニアコーヒー豆の品質が高い3つの地域】
・キリマンジャロ→伝統的な地域
・キゴマ→復活を遂げた幻の地域
・ムベヤ→最も高品質なコーヒーを栽培する地域

また、タンザニアコーヒーの味の特徴は、「酸味とコクのバランス」です。
柑橘系の酸味と、ビターチョコのように甘く深いコクを楽しむことができます。
この酸味やコクのバランスは焙煎度合いや挽き具合で、自分好みコントロールできるもの魅力の1つ。

【タンザニアコーヒーの味わいが生まれる3つの秘密】
① 引き締まった豆が誕生する高地で栽培
② すっきりと澄んだ味わいになる精製方法を採用
③ グレードを細かく管理

タンザニアコーヒー豆の味わいは、コーヒー栽培に適した環境と手間暇のかかる丁寧な工程・徹底された品質管理から作り上げられます。
ぜひ、実際にタンザニアコーヒーを試し、広大な大地と農園の人たちの思いを感じてもらえたら嬉しいです!