綿実油とは?綿実油の基本や危険性、おすすめの商品まで徹底解説

スプーンに綿実油をたらしている

「綿実油」……これ、なんと読むか分かりますか?

「わたみあぶら」でしょうか?
それとも「めんのみあぶら」?

いいえ、実は「めんじつゆ」と読むんです。

世間一般には、その読み方すらあまり知られていない綿実油。
日本では馴染みの薄い油ですので、ふと見たレシピの材料の中で見つけたり、料理人のインタビューなんかで見かけたりして、初めて綿実油に興味を持った方もいらっしゃることでしょう。

この記事では、そんな「綿実油ってなに?」という疑問をきれいサッパリ解消すべく、さまざまな視点から徹底的に解説します。

綿実油の基本的な情報はもちろん、実は私達の日常と綿実油は関わりが深いという意外な事実や、綿実油の成分および効能など、幅広く解説しています。
綿実油を摂取するにあたって考慮しなければならない危険性や、一方で「危険だ」とされているものの実は誤解である誤情報なども、国や病院などの公的な機関が発表しているエビデンスをもとに解説します。

綿実油を選ぶ3つの方法と、おすすめの綿実油もご紹介していますので、「綿実油を使ってみたい!」とお考えの方も、ぜひこの記事を最後までご覧ください。

この記事が、あなたにピッタリ合う綿実油を見つけるために役立ちましたら幸いです。

目次

1.綿実油とは|綿の種子を原料とした油脂

綿畑綿実油とは、文字の通り綿(ワタ)の種子を原料とした油脂のことです。
主に食用油として用いられるほか、工業原料としても用いられています。

日本国内ではあまり広く流通していませんが、アジア諸国においては、菜種油、ピーナッツ油に続いて三大食用油の一つに数えられています。

1-1.実はサラダ油の原料にもなっている綿実油

農林水産省のホームページでは、綿実油について以下のように説明されています。

綿を取った後の、綿花の種子から作られる植物油。ほとんど香りがしないが、軽くまろやかなうま味があるので、他の植物油と混ぜずに、単独でサラダ油にされることが多い。マーガリンの原料にもなっている。原料の主な輸入先はオーストラリア。

引用:農林水産省「植物の恵みで元気に!植物油」

「綿実油」にはあまり聞き馴染みがありませんが、「サラダ油」はよく耳にしますよね。
一般家庭の台所にも、きっと一本はサラダ油のボトルが常備されていることでしょう。

綿実油は、そんなサラダ油の原料にもなっています。
非常にまろやかな味わいがあり、高価なことから、「サラダ油の王様」ともいわれています。

【memo】サラダ油とは

サラダ油とは、日本農林規格(JAS)によって定められた基準を満たす原材料を用い、なおかつJAS認定工場で製造された油を指します。

2007年6月時点で原材料として認められているのは、以下の9種類です。
綿実/油菜/大豆/ごま/サフラワー(紅花)/ひまわり/とうもろこし/米(米糠)/落花生

サラダ油には、上記の原材料単体で製造されたものや、二種類以上の植物油を混合して製造されたものがあります。

二種類以上の植物油を混合して製造されたサラダ油は「調合サラダ油」と呼ばれます。
オリーブオイルや椿油など、上記に含まれない植物油であっても、規格の範囲内であれば調合サラダ油の原材料として混合することが可能です。

1-2.マーガリンの材料やツナ缶の油漬け用としても活用される綿実油

サラダ油の原料となる以外にも、綿実油は以下のような場面で活用されています。

  • マーガリンやマヨネーズの材料として
  • スナック菓子やフライ料理などの揚げ物油として
  • ツナ缶やオイルサーディンの油漬け用として
  • ショートニングやファットスプレッドなどの加工油脂原料として
  • 関西地域で、手延べそうめんを製造する際の粘着防止用として
  • 工業分野で、石鹸や化粧品の原料として etc…

「綿実油」として単体で一般家庭の食卓に登場する機会は少ないものの、身近な食品に加工されたり調理過程で利用されたりと、意外と私達の生活と深く関わっているのです。

2.まろやかな風味の綿実油は揚げ物油に最適

唐揚げを油で揚げている

綿実油は、まろやかな風味と食感が楽しめる油です。

まろやかな口当たりの綿実油は、ドレッシングなどの生食や、素材の旨味をより引き立たせる揚げ物油としてよく利用されています。
この独特の風味を活かすため、単独でサラダ油にされることも多くあります。

国内で唯一綿実油を製造している岡村製油のホームページには、以下のように記されています。

綿実を搾って得られる油は上品な風味とピュアな食感で、高級料亭やレストランで腕をふるう料理人に高く評価されています。
揚げ物はカラッと軽くサクサクに、ドレッシングに使えば、まろやかなコクでうまみを深めてくれます。プロ御用達にふさわしい、最高においしいプレミアムオイルです。

引用:岡村製油

油にこだわるプロの料理人の間では、広く知られている綿実油。
まだ一般家庭にはあまり馴染みのない綿実油ですが、揚げ物油やドレッシングに取り入れることで、いつもとは一味違う風味・うまみの料理にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

3.綿実油に含まれる成分と効能

容器に綿実油がそそがれている

続いて、綿実油の成分を見ていきましょう。

文部科学省が運営している食品成分データベースによると、綿実油の可食部100gあたりには、下記の成分が含まれています。

綿実油の可食部100gあたりの成分表

なかでも含有量の多い脂肪酸と、ビタミンEについて解説します。

3-1.綿実油に多く含まれるリノール酸・オレイン酸・パルミチン酸

脂肪酸のなかでも特に多く含まれているのは、飽和脂肪酸のパルミチン酸と、一価不飽和脂肪酸のオレイン酸、多価不飽和脂肪酸のリノール酸です。
とりわけリノール酸の含有量は非常に多く、綿実油の54%を占めています。

これらの成分について、日本植物油協会は以下のように評価しています。

パルミチン酸の評価

コレステロールを上昇させる。動脈硬化を促進させる。

引用:日本植物油協会

オレイン酸の評価

コレステロール :LDLを増加させず、HDLを減少させない
(コレステロール降下作用は多価不飽和脂肪酸より弱い)
多量の摂取は冠動脈疾患のリスクになることが示唆されており、過剰摂取に注意
酸化に対する安定性があり、体内における過酸化物の発生が抑えられる

引用:日本植物油協会

リノール酸の評価

必須脂肪酸である
コレステロール低下作用が強いが、大量摂取の場合にはHDLをも低下させる
大量に摂取すると炎症、がん発症の要因になる懸念がある
摂取不足による皮膚障害

引用:日本植物油協会

パルミチン酸はコレステロールを上昇させますが、オレイン酸・リノール酸にはコレステロールを下げる効果が期待されています。
血中のコレステロールが下がると血液がサラサラになり、動脈硬化の予防につなげることができます。

しかし、綿実油は「油」のため100gあたり921kcal(大さじ1杯あたり約110kcal)と非常にカロリーが高く、過剰な摂取は肥満を招く恐れがありますので、摂取量には注意が必要です。

3-2.綿実油は「若返りのビタミン」ことビタミンEも豊富

綿実油には、ビタミンEも豊富に含まれています。

ビタミンEには強い酸化防止作用があり、別名「若返りのビタミン」とも呼ばれています。
厚生労働省が運営する「総合医療」情報発信サイトには、ビタミンEについて以下のように説明されています。

ビタミンEは多くの食品に含まれる脂溶性の栄養素です。ビタミンEには酸化防止作用があり、体内でフリーラジカルによるダメージから細胞を守るのを助けます。
(中略)
免疫機能を高め、体内に侵入してくる細菌やウイルスを撃退するためにも、ビタミンEは必要です。また、血管拡張を促し、血管内で血液が凝固するのを防ぎます。身体の細胞が互いに連携し、多くの重要な機能を果たす際にもビタミンEは使われます。

引用:「総合医療」情報発信サイト|厚生労働省

油と聞くと、ただ「カロリーが高い、肥満につながる」という認識になりがちですが、綿実油には、美容と健康の心強い味方であるビタミンEも豊富に含まれているのです。

4.綿実油に潜む2つの危険性と2つの誤解

スプーンに綿実油がそそがれている

綿実油に含まれる成分にはさまざまな効能があることをお伝えしましたが、綿実油を摂取するにあたって、気を付けなければならない注意点もいくつかあります。

ただし、インターネット上の記事には、実際には安全性への危惧がないにも関わらず、さも危険であるかのように書かれたものも少なくありません。

この章では、

  • 摂取にあたり、実際に気を付けなければならない2つの危険性
  • インターネット上では「危険」とする記事もあるが、安全性への危惧はない2つの誤解

をご紹介します。

4-1.「リノール酸の過剰摂取」と「トランス脂肪酸」には注意が必要

まずは、摂取にあたって実際に気を付けなければならない危険性についてご紹介します。

それは、

  • リノール酸の過剰摂取による健康被害
  • 精製過程で生じるトランス脂肪酸の過剰摂取による健康被害

の2つです。

それぞれ詳しく見ていきましょう。

4-1-1.リノール酸の過剰摂取による健康被害

厚生労働省は、「主な脂質摂取量の 50 パーセンタイル値(性及び年齢階級別):平成 17 年及び 18 年国民健康・栄養調査」で、リノール酸をはじめとするn-6系脂肪酸の摂取目安量が「男性:9.4g/日 女性:8.7g/日(全年齢)」であるとまとめています。

また、農林水産省のホームページによると、「日本人が食品から摂取するn-6系脂肪酸の98%はリノール酸」とありますので、上記がほぼほぼリノール酸の摂取目安量となります。

しかし、リノール酸は綿実油だけでなく、マーガリンやスナック菓子などにも多く含まれており、欧米風の食生活が浸透するにつれて、日常的にリノール酸を過剰摂取する傾向が高まっているのが実情です。
そこに加えて、リノール酸の含有量が50%を超える綿実油を積極的に摂取してしまうと、さらにリノール酸を過剰摂取することになり、最悪の場合、何かしらの健康被害を招いてしまう恐れがあります。

リノール酸の過剰摂取による健康被害については、いくつもの研究論文が発表されています。

リノール酸の過剰摂取によって起こりうる健康被害の例

  • 発がん・がん転移の促進
  • アレルギーの亢進

参照:奥山治美ら「必須脂肪酸の栄養生化学」

  • 動脈硬化形成への悪影響

参照:武庫川女子大学薬学部薬理学教室「Cholesterol負荷マウスの血清および大動脈脂質に及ぼす食餌性脂肪の影響 ―リノール酸摂取量との相関―」

  • 善玉コレステロールを低下させる

参照:日本植物油協会「脂肪酸のはたらき」

こうした健康被害を招いてしまわないためにも、綿実油の摂取は適切な量を守るようにしましょう。

4-1-2.精製過程で生じるトランス脂肪酸の過剰摂取による健康被害

綿実油を食用綿実油として販売するためには、精製過程が欠かせません。
この精製過程で、臭い・不純物を除去するべく、200℃以上の高温で綿実油を加熱する工程が発生します。

油には、200℃以上になると、有害なトランス脂肪酸を作り出すという性質があります。
綿実油も例外ではなく、精製の過程でトランス脂肪酸が発生してしまいます。

農林水産省のホームページでは、植物油中のトランス脂肪酸について、以下のように触れています。

植物や魚からとった油を精製する工程で、好ましくない臭いを取り除くために高温で処理することにより、油に含まれているシス型の不飽和脂肪酸からトランス脂肪酸ができることがあります。そこで、サラダ油などの精製した植物油にも、微量のトランス脂肪酸が含まれているものがあります。

引用:農林水産省

トランス脂肪酸については、食品からとる必要がないと考えられており、むしろ、とりすぎた場合の健康への悪影響が注目されています。
食品安全委員会が行った「食品に含まれるトランス脂肪酸の食品健康影響評価」では、以下の悪影響が指摘されています。

トランス脂肪酸が与えるとされている健康への悪影

  • 冠動脈疾患を増加させる可能性
  • オレイン酸に比べて肥満につながりやすい可能性

  • 内臓脂肪量が増加し、インスリン抵抗性が認められるように

  • トランス脂肪酸摂取量の多い国ほど、喘息、アレルギー性鼻炎、アトピー皮疹発症の発症率が高い

  • トランス脂肪酸の摂取量が多い人ほど、胆石罹患が有意に増加する

  • 女性において虚血性脳卒中発症とトランス脂肪酸摂取量との間に正の相関が認められている etc…

    農林水産省のホームページから引用したとおり、綿実油などの植物油に含まれるトランス脂肪酸は微量とされており、綿実油を食べたからといってすぐにこれらの健康被害のリスクが高まるわけではありません。

    しかし、トランス脂肪酸はマーガリンやショートニング、あるいはそれらを使用した食品類にも含まれています。
    多くの脂質を摂ると、そのぶん多くのトランス脂肪酸を摂取してしまうことになりますので、綿実油の摂取量にも注意が必要です。

    4-2.「ゴシポール」と「遺伝子組み換え原料」は安全性への危惧はない

    続いて、インターネット上の記事の一部では危険とされているものの、実際には安全であると証明されている2つの誤解について紹介します。

    • 有毒色素ゴシポールは精製過程で取り除かれる
    • 遺伝子組み換えの綿実の組み換え遺伝子・タンパク質は除去されている

    それぞれ見ていきましょう。

    4-2-1.有毒色素ゴシポールは精製過程で取り除かれる

    綿実油の原料となる綿には、ゴシポールという有毒色素が含まれています。

    過去に、中国で未精製の綿実油を食した住民らが大量のゴシポールを摂取した結果、不妊になった事件がありました。
    これを受け、台湾の不妊症の権威である李茂盛医師が「綿実油を毎日15cc摂取すると、おそらく男性の9割が1年後に不妊となる」とメディアで発言し、大きな波紋を呼びました。

    ただし、李医師も後に訂正しているとおり、食用として流通している食用綿実油は精製過程でゴシポールを取り除いているため、食用綿実油を摂取したからといって不妊を招く恐れはありません。
    また、この騒動を受け、台湾衛生福利部食品薬物管理署が綿実油中のゴシポールの有無を検査し、結果を公表していますが、綿実油(精製)、綿実原油(粗製)、純綿実油(粗製)のいすれからもゴシポールは検出されませんでした。

    綿実油について調べていると、時折「綿実油に含まれるゴシポールが身体に有害で……」として綿実油を危険視する記事がヒットしますが、食用綿実油にゴシポールは含まれていません。

    誤った情報をもとに書かれた記事の内容を鵜呑みにしてしまわないよう、注意が必要です。

    4-2-2.遺伝子組み換えの綿実の組み換え遺伝子・タンパク質は除去されている

    綿実油について、遺伝子組み換えの綿実を使用していることを危険視する記事もありますが、この点についてはあまり心配する必要がありません。

    財団法人 油脂工業会館 食の安全性研究会によると、

    • 綿実油の原料に遺伝子組み換え種子を使用する場合は、すべて安全性審査を受けた品種を使用
    • 主屋用油脂は油分のみ抽出・精製しているので、基本的に、組み換え遺伝子やそれが算出するタンパク質は除去されている

    とのことで、仮に原料に遺伝子組み換えの綿実を使用していたとしても、その安全性には問題がないと示しています。

    また、日本植物油協会ホームページ内の「よくあるご質問」で、遺伝子組み換え原料を使用した場合の安全性について以下のように述べています。

    世界各国において食品の安全性に責任を持つ機関(日本では、厚生労働省及び農林水産省が内閣府の食品安全委員会の意見を聴くことが義務付けられている。)が、共通した基準に基づき食品としての安全性、飼料としての安全性、環境への影響評価の審査を行い、これをクリアしたものだけが生産・流通を認められるシステムが実施されています。従いまして、現在流通している遺伝子組換え食品に関し安全性への危惧はないと考えています。

    引用:日本植物油協会「よくある質問」

    このように、公的な機関も「遺伝子組み換え原料による安全性への危惧はない」と明言しています。
    インターネット上には不確かな知識で不安を煽るような記事もあるため、エビデンスのない記事には気を付けましょう。

    5.綿実油は他の油よりリノール酸・α-トコフェロールの含有量が多い

    様々な形の植物油の入った瓶

    綿実油には、他の代表的な植物油と比べて以下の特徴があります。

    • 一価不飽和脂肪酸の含有率が低く、多価不飽和脂肪酸(n-6系)の含有率が高い
    • ビタミンE α-トコフェロールの含有量が多い

    文部科学省が運営している食品成分データベースにて、綿実油をはじめとする代表的な植物油9種について調査し、具体的な数値をもとに解説します。

    5-1.綿実油の58%は多価不飽和脂肪酸

    綿実油を含むすべての油脂類は、

    • 飽和脂肪酸
    • 一価不飽和脂肪酸
    • 多価不飽和脂肪酸

    の3つの脂肪酸からなります。

    多価不飽和脂肪酸は、さらに「n-3系多価不飽和脂肪酸(α-リノレン酸、DHAなど)」と「n-6系多価不飽和脂肪酸(リノール酸、アラキドン酸など)」に分かれます。

    一般家庭でも流通している代表的な植物油9種におけるそれぞれの含有量は、以下のとおりです。

    代表的な植物油9種の脂肪酸含有量表

    飽和脂肪酸・一価不飽和脂肪酸・多価不飽和脂肪酸の含有率が、全体平均では17%・38%・45%であるのに対し、綿実油は23%・19%・58%となっています。

    平均と比べ、一価不飽和脂肪酸の含有率が低く、多価不飽和脂肪酸の含有率が高くなっています。

    綿実油の多価不飽和脂肪酸は、n-3系が0.34mg、n-6系が53.51mgとなっており、多価不飽和脂肪酸のほとんどをn-6系多価不飽和脂肪酸が占めています。

    その内訳は、

    • リノール酸:54,000mg
    • α-リノレン酸:340mg

    となっており、ほぼほぼリノール酸で構成されています。

    実際に、綿実油のリノール酸含有量は植物油9種の中でもトップに位置し、全体平均:26,622mgの倍以上ものリノール酸を含んでいます。

    代表的な植物油9種のリノール酸含有量表

    前述したとおり、リノール酸にはコレステロールを下げる働きがありますが、過剰摂取すると動脈硬化形成への悪影響やアレルギーの亢進といった健康被害を招く恐れがありますので、綿実油をメインの油として使用する場合は摂取量に注意するようにしましょう。

    5-2.綿実油には28.3mgのビタミンE α-トコフェロールが含まれる

    「若返りのビタミン」とも呼ばれるビタミンEを含む植物油は多いですが、綿実油は、なかでもα-トコフェロールの含有量が多いことを特徴としています。

    代表的な植物油9種のビタミン含有量表

    国立研究開発法人 医療基盤・健康・栄養研究所によると、α-トコフェロールがもっとも生理活性が強く、生体内のトコフェロールの90%を占めているとされています。

    多価不飽和脂肪酸の酸化を防止する役割を持ち、とくにその働きが強いビタミンE α-トコフェロールを多く含んでいる綿実油であれば、強い抗酸化作用に期待ができます。

    6.綿実油の3つの選び方

    笑顔で女性がオッケーサインをしている

    ひとくちに綿実油といっても、その種類はさまざまです。
    国産の綿実油もあれば、海外で製造されている綿実油もあります。

    この章では、「綿実油を試してみたいけど、どの商品を選べばいいのか分からない!」という方向けに、3パターンの選び方をご紹介します。

    • 日本農林規格等に関する法律(JAS法)を満たす「JASマーク」がついた商品を選ぶ
    • 原材料名に「綿実(遺伝子組み換えでない)」と明記された商品を選ぶ
    • 国内で唯一綿実油を製造している「岡村製油」の商品を選ぶ

    ご自身に合った選び方を知り、最適な綿実油に出会える助けになりましたら幸いです。

    6-1.日本農林規格等に関する法律(JAS法)を満たす「JASマーク」がついた商品を選ぶ

    まずおすすめするのが、JASマークがついた商品を選ぶ方法です。

    JASマークとは、日本農林規格等に関する法律(JAS法)を満たした商品にのみ付けられるマークです。
    品位や成分、性能などの品質について、農林水産省が定めたJAS規格を満たした商品のみが、JASマークを付けることを許されます。

    JAS規格の目的について、農林水産省は以下のように記しています。

    この法律は、農林水産分野において適正かつ合理的な規格を制定し、適正な認証及び試験等の実施を確保するとともに、飲食料品以外の農林物資の品質表示の適正化の措置を講ずることにより、農林物資の品質の改善並びに生産、販売その他の取扱いの合理化及び高度化並びに農林物資に関する取引の円滑化及び一般消費者の合理的な選択の機会の拡大を図り、もって農林水産業及びその関連産業の健全な発展と一般消費者の利益の保護に寄与することを目的とする。

    引用:農林水産省「日本農林規格等に関する法律」

    JAS規格は食品の種類ごとに明確に定められており、綿実油についても、一般状態や色、原材料や添加物に至るまで、細かく指定されています。
    詳しくは「食用植物油脂の日本農林規格」に定められておりますので、こちらをご覧ください。

    農林水産省によるお墨付きが与えられた商品であれば、安心して摂取することができますね。

    6-2.原材料名に「遺伝子組み換えでない」と明記された商品を選ぶ

    第4章で、「遺伝子組み換え原料による安全性への危惧はない」と記しましたが、それでも「遺伝子組み換え食品はちょっと……」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるかと思います。
    そんな方には、原材料名に「遺伝子組み換えでない」あるいは「Non-GMO」と明記された綿実油を選ぶことをおすすめします。

    6-3.国内で唯一綿実油を製造している「岡村製油」の商品を選ぶ

    過去に、輸入食品への異物混入や、残留農薬問題などが多く取り沙汰された影響で、輸入食品に不安を抱いている方も少なくありません。
    生鮮食品での話になりますが、東京都が2016年2月に公表した「食品の購買意識に関する世論調査報告書」によると、8割以上の人が輸入生鮮食品に対して「不安がある」と回答し、4.5割近い人が「高くても国産品を優先して購入する」としています。

    実際のところ、食品の安全性は、食品衛生法によって輸入食品でも国産品でもまったく同じ基準が適用されるため、国内で流通している食品であれば、輸入食品も国産品でも安全性は同じです。

    それでも、「口に入れるものだから、食品は国産にこだわりたい!」という方であれば、岡村製油の綿実油を選ぶようにしましょう。
    明治25年に創業した岡村製油株式会社は、綿の実を搾り続けて120年余り。
    国内では唯一綿実油を製造しているメーカーです。

    一般家庭用のボトルから業務用の大型商品まで、さまざまな綿実油を展開している岡村製油ですから、きっとご自身に合った綿実油を見つけられることでしょう。

    7.綿実油のおすすめ商品4選

    この章では、前述した選び方に即して、綿実油のおすすめ商品をご紹介します。

    JASマークがついているかどうかは、実際に商品を手に取って確かめる必要がありますので、この章では、下記の2点に則って商品を選びました。

    ・原材料名に「遺伝子組み換えでない」と明記している商品
    ・国内で唯一綿実油を製造している「岡村製油」の商品

    7-1.岡村製油「Non-GMO綿実油 グリーンラベル」

    岡村製油「Non-GMO綿実油 グリーンラベル」のパッケージ

    引用:楽天市場

    原材料名に「遺伝子組み換えでない」と明記している商品は、現在のところ、岡村製油の「Non-GMO綿実油 グリーンラベル」のみとなっています。

    「Non-GMO綿実油 グリーンラベル」は、一斗缶の業務用サイズでしか販売されていません。
    一般家庭で使い切るには時間を要すると思いますが、遺伝子組み換えでない食品に強いこだわりをお持ちの方には「Non-GMO綿実油 グリーンラベル」をおすすめします。

    7-2.岡村製油「綿実サラダ油400g」

    岡村製油「綿実サラダ油400g」のパッケージ

    引用:綿の実本舗

    輸入食品に抵抗感をお持ちの方には、岡村製油の商品をおすすめします。

    「綿実サラダ油400g」は、岡村製油のオンラインショップでトップの売上を誇る人気商品。
    MBSラジオ「松井愛のすこ~し愛して」でも紹介された、話題の綿実サラダ油です。

    プロも認める上質の綿実サラダ油を使えば、天ぷらなどの揚げ物が今までとはまったく違う味わいに。

    料理の味は油で変わる!
    そのことを教えてくれる綿実サラダ油です。

    7-3.岡村製油「ダイヤモンドGブランド(圧搾製法一番搾り綿実油)」

    岡村製油「ダイヤモンドGブランド(圧搾製法一番搾り綿実油)」のパッケージ

    引用:Amazon

    ダイヤモンドGブランドの綿実サラダ油は、戦後間もない日本の食卓に、最高級の輸入サラダ油として紹介されました。
    サラッとして上品な風味を持つダイヤモンドGブランドの綿実サラダ油は、一流ホテルのレストランや老舗料亭などでも、こだわりの調理油として長年贔屓されています。

    そんなダイヤモンドGブランドを、岡村製油が継承・復刻し、さらに美味しく工夫を凝らしたのが「ダイヤモンドGブランド(圧搾製法一番搾り綿実油)」です。

    自宅での利用はもちろん、ギフトとしても喜ばれる一品です。

    7-4.岡村製油「一番搾り綿実油」

    岡村製油「一番搾り綿実油」のパッケージ

    引用:綿の実本舗

    これまでご紹介してきた綿実油(綿実サラダ油除く)は、いずれも10本セットや一斗缶のみの販売だったため、一般家庭で購入するには少しハードルの高いものばかりでした。

    こちらでご紹介している「一番搾り綿実油」は、一般家庭向けの400gサイズ。
    岡村製油のオンラインショップ「綿の実本舗」であれば、1本からでも購入が可能です。

    一度試してみてお気に召したら、Amazonで10本入りセットを買うようにすると、よりお得に綿実油を楽しむことができますよ。

    8.まとめ

    今回の記事では、綿実油について、さまざまな視点から深く解説してまいりました。

    改めて情報をおさらいしておきましょう。

    • 綿実油とは、綿実の種子から搾ってできた油脂のこと
    • サラダ油やマーガリンの原料、ツナ缶の油漬け用などで活用されている
    • まろやかな風味を持つ綿実油は、揚げ物油に最適
    • 綿実油は、リノール酸とビタミンEを豊富に含んでいる
    • 綿実油は適量を摂取するようにし、リノール酸・トランス脂肪酸の過剰摂取に気をつける
    • 精製済みの食用綿実油にはゴシポールが含まれておらず、危険性はない
    • 遺伝子組み換え綿実を原料としている場合でも、安全性への危惧はない
    • 綿実油を選ぶ際は「JASマーク有り」「遺伝子組み換えでない」「国産(岡村製油産)」がおすすめ

    この記事を最後までご覧いただければ、綿実油への理解が大きく深まったことでしょう。
    情報はいずれも公的な機関が発表したものを用いていますので、情報の信頼性も抜群です。

    これを機に綿実油を試してみようと思った方は、ぜひ記事内のリンクからお気に入りの綿実油を探してみてください。
    あなたにピッタリの綿実油と出会えることを願っています。