ココナッツオイルでクレンジングをしてはいけない!無意味な理由3つ

口に手を当てて目を見開いている女性

毛穴の開きが気になる…
乾燥肌をどうにかしたい…

もっとキレイになりたくて、美容に研究熱心なあなた。

「ココナッツオイルでクレンジングしたら、お肌にいいんじゃない?」
「美容成分たっぷりのココナッツオイルは、お肌に使っても良さそう」

そんなことを考えて、ココナッツオイルでクレンジングをする方法や体験談を探してみたところですね。

結論から言いましょう。

食用ココナッツオイルでも、メイクを落とすことはできます。
しかし、肌荒れを起こす恐れがあるので、まったく勧められません。

あなたがいま使っているメイク落としと比べたら、汚れ落としの性能も、肌へのやさしさも、食用ココナッツオイルは足元にも及びません。
わざわざ「食べ物」であるココナッツオイルでクレンジングする必要などないのです。

この記事を最後まで読めば、食用ココナッツオイルをクレンジングとして使用することの無意味さについて理解できることと思いますので、どうぞ参考にしてください。

1.ココナッツオイルでクレンジングしてはいけはない!その3つの理由とは

前に手のひらを出して険しい顔をしている女性

食用ココナッツオイルでクレンジングをするのは、勧められません。
それには、以下の3つの理由があります。

  1. メイク落とし用クレンジングオイルよりも洗浄力が弱い
  2. 「美肌成分」のビタミンEが経皮吸収されない
  3. ラウリン酸は刺激性の強い界面活性剤

クレンジングとして意味がないだけでなく、美容効果も期待できないのです。
実験や研究データを交えて、その無効性を順に紹介していきましょう。

1-1.メイク落とし用クレンジング製品よりも洗浄力が弱い

ココナッツオイルは、「食べ物」の中ではおそらくもっともクレンジング力の高い食材です。
しかし、あなたがいま使っているメイク落とし用クレンジング剤の方が、はるかに洗浄力が高いでしょう。

実際に実験してみたので、ココナッツオイルにどれくらいクレンジング力があるのかを確認してください。

化粧用パフに、上から順に以下のものを塗りました。

  • 石けんで落ちるBBクリーム
  • ウォータープルーフタイプのアイライナー
  • 口紅

BBクリーム、アイライナー、口紅を塗った化粧用パフ

同じものをふたつ作り、それぞれにオイルをたらっと垂らします。

それぞれのオイルを使用した時の違い

左は、食用ココナッツオイル。
右は、メイク落とし用クレンジングオイル。

どちらもオイルを垂らしただけで、塗り込みません。
後でわかりやすいように、それぞれ右半分だけに垂らしています。

この時点で、すでに右側のメイク落とし用クレンジングオイルの方が、メイクの輪郭がぼやけてきているのがわかります。

一分間放置したのちに、ぬるま湯でさっと流します。
こすりません。
ただぬるま湯をさっとかけ流すだけです。

ぬるま湯をかけたときの違い

左は、食用ココナッツオイル。
右は、メイク落とし用クレンジングオイル。

どちらもメイクが完璧に落ちているとは言えない状態ですが、実際には手指でメイクになじませるものなので、この状態に軽い摩擦効果が加わります。

右側のメイク落とし用のクレンジングオイルでは、メイク汚れが薄くなり、にじんでいるのが見受けられます。

拡大して見てみましょう。
メイク落とし用クレンジングオイルがこちら↓

メイク落とし用クレンジングオイルを使用したもの

食用ココナッツオイルがこちら↓

食用ココナッツオイルを使用したもの

アイライナーも口紅も、輪郭がわずかにぼやけたくらいです。

いかがでしたか?

クレンジングとして使うならば、メイクがきちんと落とせなければ意味がありません。
メイク残りは肌荒れや色素沈着を招き、キレイになりたいあなたの希望とは逆の結果をもたらすからです。
もちろん、落ちないからと肌を強くこするのはもってのほか。

メイク落とし用クレンジングは、素早くメイクになじんで落ちるように考えられて設計されています。
「食べ物」であるココナッツオイルを、わざわざクレンジングとして使う意味はないのです。

さて、実験から食用ココナッツオイルのクレンジング力が低いことについて理解いただいたことと思います。
しかしこの記事を読んでいる方の中には、以下のように思う方もいるかもしれません。

「私はナチュラルメイクだから、メイク落としの力はそこまでなくても大丈夫。むしろココナッツオイルの豊かな栄養で、美容効果を取り入れたいの。」

それでは次の項で、あなたがココナッツオイルに期待している「美容効果」の無効性について、説明していきましょう。

1-2.「美肌成分」のビタミンEが経皮吸収されない

ココナッツオイルでクレンジングをしても、ビタミンEは経皮吸収されません。

なぜなら、ビタミンEはメイク用品に含まれる様々な成分と結合し、酸化するからです。

「若返りのビタミン」などと呼ばれ、アンチエイジングに欠かせないビタミンEには、強い抗酸化作用があり、活性酸素を除去してくれます。
しかしそれは、ビタミンEが活性酸素と出会った瞬間に、自ら酸化するという仕組みによるものなのです。
ビタミンEは、とても酸化しやすい成分なのです。※1

通常、ビタミンEは酸化してもビタミンCによってすぐに元通りになるのですが、残念ながらココナッツオイルにはビタミンCは含まれていません。※2

そのため、酸化したビタミンEは還元されることもなく、メイク汚れとともにただ洗い流されてしまうのです。

そもそも、「ココナッツオイルを肌に塗ることで美容効果が得られる」という科学的な証明も、現段階ではされていません。

メイク落としの能力が低く、期待していた美容効果もない食用ココナッツオイル。それでもまだクレンジングとして使ってみたいというあなたには、次の項で肌荒れの可能性について説明しましょう。

参考
※1 公益社団法人日本薬学会「薬学用語解説|ビタミンE」
※2 文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)|第二章日本食品標準成分表」

1-3.ラウリン酸は刺激性の強い界面活性剤

ココナッツオイルに豊富に含まれ、抗菌効果として有名な「ラウリン酸」は、天然の界面活性剤です。
高い洗浄力によって、シャンプーや石けんなどの原料として広く使われています。

しかし残念なことに、石けんに使われる脂肪酸の中で、ラウリン酸はもっとも刺激性の高い成分なのです。※3

また、ラウリン酸は「脂肪毒性がほとんどない」と考えられていましたが、オレイン酸との組み合わせで毒性が著しく高まるとの報告も2016年にされています。※4

以下は、ココナッツオイル100g中の脂肪酸の分量です。天然のココナッツオイルには、ラウリン酸と一緒にオレイン酸も含まれています。

平成26年食用植物油脂の脂肪酸組成表

参照:公益財団法人 日本油脂検査協会「平成26年食用植物油脂の脂肪酸組成」

中鎖脂肪酸についてはまだ研究がされ尽くしていないため、ラウリン酸とオレイン酸との組み合わせによる毒性が、肌にどのように影響するかは未明です。
しかし、刺激性の観点からも、毒性の危険からも、食用ココナッツオイルを肌に直接塗るのは、避けるべきです。

参考
※3 日本家政学会誌「培養皮膚モデルを用いた界面活性剤の 皮膚一次刺激性の評価」
※4 名古屋大学・生命農学研究所「脂肪酸の組み合わせによる脂肪毒性誘導メカニズムの解明」

【調査結果】目元専用洗浄剤やベビー用洗浄製品には、ラウリン酸は使われない

アメリカ・ワシントンDCに拠点を置くCosmetic Ingredient Review社が、2019年1月に発表した、化粧品に使用される102の界面活性剤の安全性についてまとめた調査報告書に、ラウリン酸を原料にした製品の内訳がまとめられています。

ラウリン酸を原料にした製品の内訳表

※備考
「リーブオン製品」とは、肌につけたままにするもの。
「リンスオフ製品」とは、つけた後に洗い流すもの。
参照:Safety Assessment of Fatty Acids & Fatty Acid Salts as Used in Cosmetic

このデータを見ると、皮膚の薄い目元専用の洗浄剤や、デリケートな赤ちゃんの肌に使われる洗浄製品には、ラウリン酸がほとんど採用されていないことがわかります。
これはラウリン酸の皮膚刺激性の高さを考慮した結果と言えるでしょう。

化粧品メーカーがデリケートな肌には使わない成分が豊富に含まれた食用ココナッツオイルを、わざわざあなたのメイク落としに使う必要性があるのでしょうか?

 

さて、ここまでで、「食べ物」であるココナッツオイルをクレンジングに使うことの無効性について述べてきました。

食用ココナッツオイルは

  • クレンジング力が弱くてメイクが落ちない
  • 期待している美容成分が吸収されない
  • 刺激性が高いのでデリケートな部分には使わないほうがいい

ということが、ご理解いただけたかと思います。

この記事を読まなかったばかりに食用ココナッツオイルでクレンジングをし、かえって肌トラブルを抱えてしまった…という悲しいできごとが回避されれば何よりです。

しかし中には「どうしてもココナッツオイルをクレンジングに使ってみたい!」と言う方もいるでしょう。
そんな熱烈なココナッツオイル信者のあなたのために、次章で「クレンジングに使えるココナッツオイル」をご紹介します!

2.メイク落とし専用のココナッツオイル・クレンジング剤なら大丈夫!おすすめ3選

これまで、食用ココナッツオイルでクレンジングをすることの無効性と肌荒れの危険性についてお話ししてきましたが、ココナッツオイルが私たちの美容と健康にうれしい効果をもたらしてくれるスーパーフードであることは、間違いありません。

そこで、ココナッツオイルが「配合」されたメイク落とし用クレンジング製品をご紹介します。

ここに挙げるものは、化粧品のプロが研究と開発を重ねて作り上げた、メイク落とし専用のクレンジング製品です。

  • クレンジング力が高い
  • 汚れ落としだけでない美肌効果がある
  • お肌をいたわる安全な処方

と、食用ココナッツオイルでは求められないうれしい機能を持つものばかり。

ココナッツオイル「配合」のメイク落とし用クレンジングを、ぜひ一度お試しください!

【注意】ココナッツはアレルゲン

ココナッツはアレルゲン(=アレルギー反応を起こす物質)の一つです。食べ続けていて問題がなくても、肌に直接塗ることで、突然「経皮感作(=肌の疾患部位からアレルギー物質が侵入することでアレルギー反応を起こすこと)」をする場合があります。
症例数の多いものではありませんが、使用前にはパッチテストをし、少しでも問題が生じた場合はすぐに使用を中止してください。

2-1.世田谷コスメ/クリアクレンジング

世田谷コスメ/クリアクレンジングのパッケージ

出展:サルボ世田谷コスメ

世田谷コスメのクリアクレンジングは、肌に優しい植物由来の美容成分を、なんと16種類も配合。パラベンや鉱物油など、肌に負担のかかる添加物8種を徹底して排除しているから、毎日安心して使い続けられます。
国産メーカーだけあって、「W洗顔不要」や「濡れた手でも使える」「まつエクも大丈夫」など、私たちの生活シーンに寄り添った、使い勝手の良い親切処方も高ポイントです!

基本データ

    • おすすめの肌タイプ:乾燥肌、ハリ・ツヤのない肌
    • 内容量:400ml
    • 料金:1,500円(税別)

2-2.Desert Essence/GENTLE NOURISHING ORGANIC CLEANSER

GENTLE NOURISHING ORGANIC CLEANSERのパッケージ

出展:iHerb

オーガニック素材をふんだんに使ったクレンジングで、メイクはさっぱりと落としながら、つっぱることなく潤いを残した穏やかな洗い上がり。成分表示をみると、つい「美味しそう!」と思ってしまうほど、自然の恵みがたくさん詰まった、肌に優しいクレンジングジェルです。
栄養豊富なりんご果汁が、お肌をつやつやにしてくれます。香りも甘くジューシーで、一日頑張ったお肌とあなたをやさしく癒してくれるでしょう。

基本データ

    • おすすめの肌タイプ:乾燥肌、敏感肌
    • 内容量:195ml
    • 料金:1,240円(税込)

2-3.COCOLARME/マイルドクレンジング

COCOLARME/マイルドクレンジングのパッケージ

出展:さくらの森

「ココナッツの涙」と名付けられたCOCOLARMEのマイルドクレンジングは、ココナッツオイルとともに配合された8種類のフルーツエキスの力で、古い角質をやさしくピーリング。毛穴の角栓を取り除くことができるから、洗顔後はザラつきのないワントーン明るい肌にしてくれます。
密着力の高いジェルが、濃いポイントメイクやウォータープルーフマスカラ、毛穴の汚れにまでなじんで浮かせるから、余計な摩擦を生じさせません。洗顔後の化粧水の浸透に、きっと違いを感じることでしょう!

基本データ

    • おすすめの肌タイプ:毛穴の開き、くすみ肌
    • 内容量:120ml
    • 料金:3,310円(税込)

※商品価格は2019年11月現在です。商品情報は変更される場合があります。

3.まとめ

いかがでしたか?

食用ココナッツオイルをクレンジングとして使うことの無効性について、実験や論文、調査データを交えてお伝えしてきました。

  • メイク汚れが落ちない
  • 美肌成分が吸収されない
  • 肌への刺激性が高い

と、残念ながらメリットはなく、むしろ肌荒れや毛穴詰まりなどを起こす危険性の方が高いと、お分かりいただけたことでしょう。

食用ココナッツオイルでは、絶対にクレンジングをしないでください。

おすすめしたココナッツオイル「配合」のクレンジング剤であれば、あなたがココナッツオイルに期待するメリットも損ねないものなので、そちらを正しく使うようにしてくださいね。

そして食用ココナッツオイルの効果は、ぜひ「食べて」実感してください。

あなたが快適で美しいココナッツライフを送れますように…