“モデルや芸能人が美容に使っている”と一大ブームになったココナッツオイルですが、
「ココナッツオイルって肌に塗っていいの?本当に効果あるの?」
と疑問に思いませんか?
ココナッツオイルの大流行で手放しに絶賛する声が目立ち、「マイナスの側面」に目を向けた情報はなかなか見つかりません。
「ココナッツオイルは奇跡の万能薬!」なんて紹介している情報サイトもありますが、結論からお伝えするとココナッツオイルは万能薬ではありません。
特に、食用ココナッツオイルを肌に塗る自己流スキンケアは、合う人と合わない人がいます。
自分の肌質に合わないのに、「ココナッツオイルは肌に良いものだ」と思い込んで使い続けると、取り返しの付かない肌ダメージを負う危険性さえあります。
あなたがココナッツオイルのスキンケアで失敗しないために、この記事では下記のポイントを徹底的に解説しました。
- ココナッツオイルに含まれるスキンケア成分
- ココナッツオイルが合う肌・合わない肌がすぐわかる診断チャート
- ココナッツオイルのメリット・デメリット
- 肌トラブルを起こさない正しい使い方
肌質に合っていて使い方を間違えなければ、ココナッツオイルを使って美肌を目指すことは可能です。
「ココナッツオイルを肌に使ってみたい」と考えているなら、ぜひ最後までじっくり読んでからチャレンジしてくださいね。
目次
1.肌に塗るスキンケア成分としてのココナッツオイル 5つの特徴
まず「ココナッツオイルって肌に使えるの?」という疑問にお答えすると、ココナッツオイル自体は化粧品成分として50年以上の使用実績がある非常にポピュラーな成分です。
「ココナッツオイル」という呼び方で流行しましたが、化粧品のパッケージに表示が義務づけられている全成分では「ヤシ油」という名称で表示されています。
ヤシ油が配合されているアイテムは、石けん・化粧水・乳液・クリーム・ファンデーション・シャンプーなど、多岐にわたります。
化粧品技術者向けデータベースサイト「cosmetic-info.jp」に登録されているだけでも1600以上の化粧品に配合されており(参考:ヤシ油の含まれる化粧品リスト)、多くの人が気付かないうちにヤシ油配合の化粧品を使っているはずです。
では、化粧品原料としてよく使われるココナッツオイルにはどんな特徴があるのでしょうか。5つのポイントをご紹介します。
1-1.低刺激で安全性が高い
ヤシ油として多数の化粧品に配合されているココナッツオイルは、もちろん臨床試験が行われています。
結果、ココナッツオイルを含む化粧品の皮膚刺激反応はごくわずかで、ココナッツオイルは化粧品原料として安全に使用できると結論付けられています(出典: Final Report on the Safety Assessment of Coconut Oil, Coconut Acid, Hydrogenated Coconut Acid, and Hydrogenated Coconut Oil)。
実際に50年以上の使用実績があることから考えても、安全性の高い成分であるといえるでしょう。
1-2.油分で乾燥した肌を潤す効果
ココナッツオイルは「オイル」の名前の通り油分で構成されています。
油分を肌に塗ると、肌にもともと存在する「脂質」をサポートすることが期待できます。
30代以降、加齢とともに肌内部の脂質は減少するため、外から補給することが大切です。
ココナッツオイルの油分で脂質を補えば、脂質不足でカサカサに乾いていた乾燥肌をしっとり潤す保湿効果が期待できます。
1-3.肌の上で酸化しにくいラウリン酸が主成分
油分が肌の上で酸化すると肌にとってダメージとなるため、スキンケアには酸化しにくい油分が適しているのですが、ココナッツオイルの主成分は酸化に強いラウリン酸です。
「酸化しやすい油分・しにくい油分」を見分けるためには「瓶の色」を見る方法が簡単です。
酸化しやすい油分は光を遮って保管する必要があるので、茶色・青などの色が付いた「遮光瓶」で販売されています。
一方、ココナッツオイルは透明の瓶で販売されています。
ココナッツオイルは光を通す瓶で保管しても酸化しないほど酸化に強いオイルということがわかります。
1-4.美肌成分として人気のビタミンEが含まれる
ココナッツオイルには、美肌成分として人気のビタミンEが含まれています。
着目すべき点は、ビタミンEの種類がスーパービタミンEと呼ばれる「トコトリエノール」であること。トコトリエノールはココナッツオイル・米ぬか油など一部の植物オイルにしか含まれない成分です。
一般に「ビタミンE」というと「トコフェロール」を指すことが多いのですが、ココナッツオイルに含まれるトコトリエノールはトコフェロールの40〜60倍の抗酸化力があります。
(出典:Free radical recycling and intramembrane mobility in the antioxidant properties of alpha-tocopherol and alpha-tocotrienol.)
ただし、ココナッツオイルのビタミンE含有量は1%未満で微量です。
ビタミンEを高配合した薬用化粧品のような効果は期待できませんが、肌の調子は整いやすくなるでしょう。
1-5.保湿以上の効果効能は期待できない
ココナッツオイルに「保湿」以上の効果を期待している人もいるかもしれません。
例えば、ココナッツオイルに下記の効果効能があると主張しているサイトもありますね。
- シワ・たるみを治す
- シミ・そばかすを消す
- アトピーを改善する
- 肌荒れを治す
- ニキビを治す
- 抗炎症作用
- 傷跡・ストレッチマークを消す
しかし、ココナッツオイルには肌を治したり改善したりする効果はありません。
これらが可能なのは「医薬品」「医薬部外品」として承認を受けている製品のみです。
「ココナッツオイルで十分に保湿をした結果、肌が本来の機能を取り戻して、肌トラブルが解決する」という可能性はありますが、ココナッツオイルに肌悩みへ直接効く成分が必要量含まれているわけではないことを知っておきましょう。
スキンケア科学の視点からみれば、ココナッツオイルは「良質な油分を肌に補給して保湿する目的には良いが、それ以上の効果効能は期待できない」といえます。
2.「私は食用ココナッツオイルを肌に使ってOK?」答えがわかる診断チャート
ココナッツオイルは「ヤシ油」という化粧品成分として実績多数であることがわかりました。
「それなら、今まで料理に使っていたココナッツオイルを、肌に塗ってみよう!」と思った人は、ちょっと待ってくださいね。
食用のココナッツオイルを肌に塗る自己流のスキンケアは、人によって合う・合わないの相性があります。
まずは、食用ココナッツオイルを使ったスキンケアが自分に合うか診断しましょう。
下記の「ココナッツオイル相性診断チャート」を使えば簡単にわかります。
左上のスタート地点から、質問にYES/NOで答えてください。
あなたとココナッツオイルの相性は、どうでしたか?
相性診断チャートでは、相性が良い人もいれば悪い人もいたでしょう。それは、食用ココナッツオイルのスキンケアにはメリットとデメリットの両面があるからです。
メリットがデメリットを上回る人は相性が良く、逆にデメリットがメリットを上回る人は相性が悪いという結果になります。
次の章では、相性診断の解説を兼ねて、食用ココナッツオイルを肌に使うメリットとデメリットを詳しく見ていきましょう。
3.食用ココナッツオイルを肌に使う3つのメリット
まず食用ココナッツオイルでスキンケアを行うメリットからご紹介します。大きく分けて3つあります。
3-1.コスパが良い
肌へ油分補給ができる美容オイルは数多く販売されています。その中で食用ココナッツオイルを使う大きなメリットはコスパの良さです。
フェイス用の美容オイルの価格帯は30ml・3,000円前後が多く、5,000円〜1万円以上の高価なオイルも珍しくありません。
対してココナッツオイルは、500ml・2,000円以下で購入できます。
ポイントは、ココナッツオイルは質が劣るから安価なのではなく、食用に大量流通しているスケールメリット(生産数が多くなるほど価格が安くなる)で安価ということ。
コストが低いだけでなくパフォーマンスも良いという意味で、文字通り「コスパが良いオイル」といえるのです。
3-2.多様な使い方ができる
ココナッツオイルは、全身に多様な使い方ができます。
肌に使う以外に髪のヘアオイル・爪のネイルオイルとして使うことができます。もちろん、調理油として使ったりドリンクに入れたりと、料理に使うことも可能です。
工夫次第で無限の使い方ができることは、ココナッツオイルの人気の秘密といえるでしょう。
3-3.香りを楽しめる
化粧品原料として精製されたヤシ油は無臭ですが、食用ココナッツオイルはフワッと香る甘いココナッツの香りが特徴的です。まるで南国にいるような気分が味わえます。
ココナッツの香りが好きなら「塗るだけでリラックスできて最高!」と感じられるでしょう。
4.食用ココナッツオイルを肌に使う4つのデメリット
続いて、食用ココナッツオイルでスキンケアを行うデメリットについて解説します。大きく分けて4つあります。
4-1.トラブル時のサポートが受けられない
食用ココナッツオイルはスキンケア化粧品として販売されているわけではないので、肌に塗ってトラブルが発生しても、メーカーのサポートが受けられないことが第一のデメリットです。
万が一、製品自体に重大な欠陥があったとしても、食品として問題がなければ行政へ相談もできません。
国内でスキンケア化粧品として販売されている製品はすべて、製造および販売のために都道府県知事の承認を受けています。メーカーは品質管理・安全管理・消費者への情報提供・副作用などの報告義務を負います。
いつも何気なく使っている化粧品ですが、実はトラブルが起きても消費者が守られるよう、さまざまな仕組みがあるのです。
化粧品としての承認を受けていない食品をスキンケアに使うということは、すべてが自己責任になるということ。
十分に情報収集を行い、自分の責任において使う覚悟がない人にはおすすめできません。
4-2.敏感肌には刺激になる可能性がある
私たちは「食べられるほど肌にやさしい」「天然成分でできているから安全」と聞くと「肌に良さそう!」と思いますよね。
しかし、敏感肌の人にとっては逆に刺激になることもあります。「食べられる」ことと「肌にやさしい」ことはまったく別問題だと考えてください。
例えば、美容に良いと大ブームになったオメガ3系の「アマニオイル」や「エゴマオイル」は非常に酸化しやすく、肌に塗るオイルとしては不向きです。
体に良いとされる「お酢」も、そのまま肌に塗ったらヒリヒリと皮が剥けて、肌が荒れます。
他にも「口から食べられるけれど、肌に塗ると刺激がある」ものは、山ほどあります。
化粧品用として加工が施されていない食用ココナッツオイルには、肌の刺激になり得る不純物がそのまま残っている可能性があります。
肌が弱い人・敏感肌という自覚がある人は、注意が必要です。
4-3.容器の使い勝手が悪い
多くのスキンケアオイルはポンプ容器やスポイト容器に入っていますが、ココナッツオイルは口の広い瓶に詰められているのが一般的です。
ココナッツオイルは、24度以下で固形になり25度以上で液体になるという特徴があります。
固形のときにすくって取り出せるように、口の広い瓶に詰められています。
広口瓶は、別途スプーンなどが必要ですし、ポンプ・スポイト容器のように量の微調整を行うのも難しい容器です。
容器の使い勝手まで配慮されたブランドのスキンケア化粧品を愛用してきた人にとっては、ココナッツオイルは使いにくく感じるでしょう。
4-4.衛生的に保管するのが難しい
広口瓶は使い勝手が悪いだけでなく、衛生的に保管するのが難しいという、スキンケアアイテムとしては手痛い短所もあります。
清潔なスプーンを準備するのが面倒でスプーンを使い回したり、指を突っ込んでそのまま取ったりしている人も多く、どうしても異物が混入しやすくなります。
気温が高く液体になっているときには、広い口からゴミが入っても中に沈んでしまい、取り出しにくいのもデメリットです。
衛生的に使うための工夫が面倒に感じてしまう人・時短スキンケアを求めている人には、不向きのアイテムといえます。
5.肌に塗るココナッツオイルを選ぶ4つの基準
「メリット・デメリットの両方を把握した上で、食用ココナッツオイルをスキンケアに取り入れてみたい!」と思うなら、まずは品質の良いココナッツオイルを入手する必要があります。
ココナッツオイルは、さまざまなグレードのものが出回っています。安全な原料を使用し製造過程の品質管理がしっかりしている製品を選ぶために、チェックすべき4つの基準をご紹介します。
5-1.オーガニック認証マークはあるか
国が認証しているオーガニック認証マークには、
- 有機JASマーク(日本)
- USDA ORGANIC(アメリカ)
- EU産有機農産物マーク(EU)
などがあります。
これらのマークがあれば、原材料の品質や衛生管理の面で信頼性が高いといえるでしょう。
5-2.無精製・無加工か
無精製・無加工などの表示があれば、ココナッツオイルの品質を低下させる加工や、余計な添加物の追加がされていないことが確認できます。
補足:無精製・無加工が必ず良いかはケースバイケース
品質の良い食用ココナッツオイルを見分ける上では「無精製・無加工」は1つの基準になりますが、「どんなスキンケアアイテムでも常に無精製・無加工が良い」という意味ではありませんので、ご注意ください。
「4-2.敏感肌には刺激になる可能性がある」で述べた通り、敏感肌には化粧品用に精製された成分の方が適しているケースもあります。
5-3.コールドプレス(低温圧搾)か
「コールドプレス(低温圧搾)」は、ココナッツからオイルを精製する際の搾り方の種類です。
「コールド」「低温」の言葉通り熱をかけずに低温で搾るため、ココナッツオイルの劣化が最小限に抑えられます。
5-4.十分な賞味期限があるか
賞味期限内であっても、できるだけフレッシュなココナッツオイルの方が肌に塗るには安心です。
購入日から1年半〜2年以上の賞味期限が残っていると理想的です。
6.肌トラブルを避ける正しい使い方
品質の良いココナッツオイルが入手できたら、いよいよ実際に肌に使ってみましょう。
肌トラブルを避けるための正しい使い方を解説します。
6-1.パッチテストを事前に行う
ココナッツオイルで肌トラブルが起きないか、事前にテストできるのが「パッチテスト」です。
必ず事前にパッチテストを行っておきましょう。
<パッチテストのやり方>
①二の腕の内側をよく洗って水気を拭き取り清潔にします。
②洗った部分にテストするココナッツオイルを10円玉硬貨大に塗ります。
③30分後に塗った部分に異常がないか確認します。異常がなければそのまま24〜48時間、触れずに放置します。
※途中で発疹・発赤・かゆみ・水泡・刺激などの異常が起きた場合には、すぐに洗い流し、ココナッツオイルを肌に使うのはやめてください。
何も異常が起きなければ「ココナッツオイルを肌に塗ってもトラブルは起きにくい」と判断できます。
6-2.基本はボディオイルとして使う
ココナッツオイルは、基本的に「ボディオイル」として使うのがおすすめです。
特に使い始めは、いきなり顔から使わず体から試すようにしましょう。体の皮膚は顔に比べて角質層の厚みがあるため、顔よりも刺激に強くなっています。
脂質不足でカサカサと乾燥が気になる部位にたっぷり塗り込めば、しっとり潤う保湿感が得られるでしょう。
<ココナッツオイルを塗るおすすめ部位>
・かかと
・ひざ
・ひじ
6-3.顔に塗るときは少量を最後にのばす
1〜2週間、ボディオイルとしてココナッツオイルを使ってみて問題がなければ、顔用のフェイスオイルとして使うことも可能です。
顔に使うときにはスキンケアの最後にごく少量を薄くのばすようにします。
実際のスキンケアステップ例をご紹介しましょう。
<ココナッツオイルを顔に使うステップ例>
①手持ちの化粧水を500円玉大コットンに取り、顔全体にパッティングします。
②手持ちの乳液を10円玉大手のひらに取り、顔全体に塗ります。
③ココナッツオイルをパール粒1粒分、清潔なスプーンなどに取り出します。
※パール1粒分の目安はティースプーンの先にちょんと乗る程度です。
指先で少量ずつ取り、乾燥が気になる部分から顔全体へと薄く塗っていきます。
頬・目のまわり・口元など、特に乾燥が気になる部分には重ねづけをしましょう。
テカりやすい鼻やおでこは、最後に手に残った分を軽くのばす程度で十分です。
<注意点>
大量につけすぎると、ココナッツオイルの保湿効果よりもベタつき感の原因になってしまいます。
最初は「少ないかな?」と思う程度にしておき、物足りない部分には後から重ね付けする方法がおすすめです。
6-4.小分けして清潔に使う
ココナッツオイルのデメリットとして「衛生的に保管するのが難しい」という問題がありました。
そこで、小瓶に小分けして使うと清潔度を大きく向上させられます。
小瓶は100円ショップで入手すれば、高いお金もかかりません。
6-5.違和感を感じたら無理せず中止する
肌の調子は体調やホルモンバランスなどで変化します。
パッチテストで異常がなかったからと過信はし過ぎず、常に肌の様子を確認しながら使うようにしてください。
もし違和感を感じたら決して無理せず、ココナッツオイルの使用を中止する判断力が必要です。
違和感を感じるということは、肌が何らかのサインを発信しているということ。
自分に適したスキンケアを実践する上で、肌が発するサイン以上に信頼できるものはありません。肌の声を無視しないことは、肌を大事にすることにつながります。
「違和感って言われてもよくわからない…」という人のために、肌サインの具体例をまとめました。
<見逃してはいけない肌サインの具体例>
- 塗った部分に赤みが出る
- 何となくむずがゆい感じがする
- ピリピリ感がある
- 毛穴が詰まって目立ち始めた
- 触った感じがゴワゴワとしてきた
- 今までできなかった場所に吹き出物ができる
ココナッツオイルに限ったことではありませんが、このような感覚を覚えたときは一度立ち止まって、スキンケアを見直しをしましょう。
7.ココナッツオイルを初めて肌に使う人が疑問に感じやすいポイント
最後に、ココナッツオイルを初めて肌に使う人が疑問に感じやすいポイントを、Q&A形式でご紹介します。
7-1.匂いは?→塗った後は気にならない
まず「ココナッツオイルは甘い匂いがするけれど、肌に塗って気にならないの?」という疑問です。
「塗っている瞬間」は香りますが、塗り終えて肌になじむ頃には気にならなくなります。時間にして数分です。
ココナッツオイルの種類によっては香りが強いものもありますが、それでも香料入りのボディクリームやココナッツの香水のように長時間にわたって香り続けることはありません。
7-2.肌荒れ悪化しない?→する可能性あり
「ココナッツオイルを肌荒れしているところに塗ったら、肌荒れが悪化しない?」という疑問に対しては、悪化する可能性があります。
ココナッツオイルに限らず、肌荒れしている部分には何も刺激を与えるべきではありません。
何も塗らずに様子を見るか、保湿したい場合には皮膚科で相談するようにしましょう。
7-3.乾燥を進行させる?→進行させない
「ココナッツオイルが肌の乾燥を進行させるという情報を見たけど、本当?」という疑問を持っている人もいるようですね。
ココナッツオイルの基本機能は「保湿」で、肌を潤す効果が期待できます。乾燥を進行させるという実証データは見受けられません。
ココナッツオイルが肌質に合わない場合、「肌荒れする→肌のバリア機能が弱くなる→乾燥する」のように、間接的に乾燥する可能性はあるかもしれません。
しかし、ココナッツオイルが直接的に乾燥を進行させることはないと考えて問題ないでしょう。
8.まとめ
ココナッツオイルは「ヤシ油」として、化粧品原料として50年以上の実績がある成分です。
酸化しにくい特徴があり、肌へ油分を補給して乾燥肌を潤す効果が期待できます。
しかし「食用」として販売されているココナッツオイルを自己流でスキンケアに使うことには、メリットとデメリットの両方があります。
<3つのメリット>
①コスパが良い
②多様な使い方ができる
③香りを楽しめる
<4つのデメリット>
①トラブル時のサポートが受けられない
②敏感肌には刺激になる可能性がある
③容器の使い勝手が悪い
④衛生的に保管するのが難しい
肌質や生活スタイルに合えば素晴らしいスキンケア効果を実感できますが、逆に合わない場合は肌ダメージを引き起こす危険性もあり、自分の肌と相談しながら使用する必要があります。
ココナッツオイルを使うときには、正しい使い方を心掛けることで、肌トラブルを回避できます。
<正しい使い方>
①パッチテストを事前に行う
②基本はボディオイルとして使う
③顔に塗る場合はごく少量を最後にのばす
④小分けして清潔に使う
⑤違和感を感じたら無理せず中止する
以上を踏まえてココナッツオイルのスキンケアにチャレンジすれば、お金をかけずに美肌を目指すことが可能です。
ぜひ自分の肌とじっくり向き合いながら、ココナッツオイルを使ったお手入れを楽しんでください。
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