「子どもの癇癪が激しくて、本当につらい」
「癇癪の強い我が子、何か問題があるのかしら…」
子どもの癇癪は、吐くまで泣き続けたり、2時間も暴言を叫び続けたりするケースもあり、子どもが成長して声や体が大きくなったり体力がついてきたりするにつれ、親御さんの方がストレスで精神を病んでしまうこともあるくらい大変なものです。
心ない世間の声だけでなく、親御さん自身が誤解されていることも多く、子どもの癇癪に悩まされている方は、決して少なくありません。
そこで、真っ先にお伝えしたいことがあります。
子どもの癇癪は、未成熟な脳が成長の過程で起こす、自然な現象です。
絶対に「親の育て方によるもの」ではありません。
まず、いまのあなたに必要なのは、「自分を労わること」です。
子どもの癇癪を気にしてこの記事を検索したあなたは、日々子どもの癇癪に正面から向き合い、子育てを頑張っている、とてもお子さん想いの優しい親御さんであることに間違いありません。
しかし、どんなに寛大な親であっても、癇癪を起こした子どもの感情に巻き込まれ、イライラした状態で子どもの気持ちを汲んだり寄り添うのは、非常に難しいことと言えます。
癇癪を起こした子どもに対応するにあたり、大切なのは親であるあなたが子どもの感情に巻き込まれないようにすることです。
この記事では、子どもの癇癪の原因を年齢別に解説し、親が気持ちを落ち着けて対処する方法をお伝えします。
本記事でわかること |
|
次に子どもが癇癪を起こした時のため、本記事でお伝えする対処法を覚えておけば、きっとあなたはこれまでと異なり、落ち着いて我が子の癇癪を見守ることができるようになるでしょう。
目次
これって癇癪?「子どもの癇癪」はどんな状態?
子どもの癇癪とは、単に泣いているだけ、怒っているだけでなく、以下のような状態を指します。
- 声を荒げて泣き叫ぶ
- 手足をバタバタさせて暴れる
- 壁や床に頭を打ち付ける
- 物を投げつける
- 周りの人を叩いたり蹴ったりする
大きすぎる声が長く続いたり、大きなアクションで自分や周囲に物理的・精神的な危険を及ぼしたりすることがあるものです。
子どもによっては10歳前後まで続くため、体が大きくなるとともに物理的な危険が見過ごせないものになって来ることもあります。
そもそも、子どもの癇癪は、親の育て方や愛情のかけ方とは関係なく起きる、未発達な脳による自然な現象です。
なぜなら、感情のコントロールをつかさどる「こころの脳」と呼ばれる前頭葉の部分が、おおよそ10歳頃になって、やっと発達を始めるからです。
こころの脳は「社会の脳」とも呼ばれ、主に以下のことを担います。
|
いわゆる「空気を読む」や「相手を慮る」といったことは、本来は10歳くらいになってやっと少しずつできるようになってくることなのです。
子どもの癇癪は未発達な脳による自然な現象によるものなので、どんなに癇癪の激しい子どもであっても、高学年になれば必ず落ち着いてくると言えます。
子どもの癇癪の原因は「思考や感情をうまく整理できないフラストレーション」
子どもが癇癪を起こすとき、そこには必ず「思考や感情をうまく整理できないフラストレーション」が、子どもの中に存在します。
正しく伝えたいのに伝えられない状態になってしまうのは、主に以下の原因によるものです。
|
ご覧いただくとお分かりになるかと思いますが、このフラストレーションの原因に、親の言動は何ひとつ関係ありません。
ただひたすらに子どもの中で、「わからない」がぐるぐるしてフラストレーションになっているのです。
実際のところ、癇癪を起こしている子どもに親が何か聞いても、「ちがう」「そうじゃない」「わからない」としか答えられません。
これは、人間を始めてほんの数年の子どもにとっては、当然のことと言えます。
なぜなら、前例も対処経験も乏しい中で、自分の内側で起きていることを言語を使って落ち着いて正しく相手(親)に伝えるなど、至難の業だからです。
子どもが癇癪を起こしている時に、たとえその直前に親が子どもの意見に反対をしたり、子どもの欲しいものを買わなかったりしたとしても、それはあくまでも子どもの癇癪を「誘発した」だけなのです。
子どもの癇癪は、子どもの自身の内側で起きている葛藤が原因であり、子ども自身が成長によって解決していかなければいけない課題だと言うことを、正しく理解しておきましょう。
【年齢別】子どもの癇癪の原因を知ろう
子どもが癇癪を起こす原因である「正しく伝えられないフラストレーション」の内容は、年齢によって異なります。
【乳児期】生理的な不快感への反応 |
それぞれ、成長段階によってフラストレーションとなるものが異なるため、具体的に見ていきましょう。
【乳児期】生理的な不快感への反応
乳児期は、言葉が使えないだけでなく体も自分の意思のままに動かすことはできません。
そのため、どんな出来事であっても自分にとって「快」か「不快」かの判断しかなく、不快の際には「泣く」という手段しか取ることができないのです。
不快な状態を自分でどうにかすることができないため、自分の不快が取り除かれるまでひたすらに泣いて泣き続けます。
POINT!
乳児の場合は、泣いている原因を探して取り除く以外に対処法はありません。
肉体的に一番辛い時期ですが、力を振り絞って乗り越えましょう。
【2歳頃〜】自我の芽生えによる自己主張
子どもが2歳前後になると、自我が芽生えてきます。
ここで注意したいのは、それまでは親がかける言葉と出来事を一致させて世界を覚えたり学んだりしていたものについて、だんだんと子どもの意見や主張が出てくるということです。
たとえば、高いところを「怖い」と言う子どもに対して、親が安心させるために「怖くないよ」と声かけをすると、子どもにとっては自分の意見や感想を否定されたことになってしまいます。
大人同士のコミュニケーションでも、自分が「おいしい」と言ったものに対して相手から面と向かって「おいしくないよ」と言われたら、怒りや悲しみなど、もやもやした感情が湧いてくることでしょう。
大人の場合は、「この人とは距離を置こう」と、冷静に今後の対応について考えて処理することができます。
しかし子どもにとって、そんな怒りや悲しみ、ショックを与えた相手は、自分の世界を形成してきた親です。
そのため、親と自分の意見が異なることに、パニックを起こしてしまうのです。
POINT!
こうしたケースでは親が「怖くないよ」と重ねるほどに興奮させてしまいます。
まずは「怖いんだね」と子どもの気持ちを認めてあげるなど、乳児期とは異なるコミュニケーションによって、子どもの癇癪を落ち着けることができます。
【3〜5歳頃】意見や感情に言葉の発達が追いつかない憤慨
子どもの癇癪がもっとも多くなる3〜5歳頃の時期には、言葉の発達が追いついていないために、自分の意見や感情をうまく伝えられないフラストレーションを抱える機会が一気に増えます。
本人にとっても周囲にとっても厄介なのは、だんだんと感情面で人間らしくなってくることによって、抱える意見や感情がひとつだけではないということ。
「そうしたいけれどこうもしたかった」
「自分はこう思うけどママはそうじゃないとわかっている」
選択肢や可能性が増えたり、相手の気持ちを想定したりすることもできるため、脳内で情報が溢れかえります。
そのため「こっちの方がよかったの?」と言われれば「ちがう」し、「いつも自分のことばかり」と言われれば「そうじゃない」になるのです。
POINT!
親が白黒をつけさせようとするほどに、子どもの曖昧な意見や感情が取り残されてしまいます。
「こっちもいいけどこっちも捨て難いよね」と、子どもの頭の中を整理する声かけをして、子どもの曖昧な意見や感情に言葉を与えることで癇癪を落ち着けることができます。
【6〜10歳頃】他者の意見と自分の意見のズレの解決ができない
6〜10歳頃の学童期の子どもの癇癪は、より社会性を高めるためのものと言えます。
他者と自分の意見のズレをどう解決すればいいか、その対応策や経験が圧倒的に不足していることによる「わからない」という葛藤です。
他人と意見が対立した時に、自分の意見を引っ込めて相手の意見に合わせるタイプの子どもの場合、この葛藤が起こることは少ないでしょう。
そのため、このタイプの子どもの癇癪は、学校など公の場よりも家庭内や家族間でのみ現れる傾向があります。
一方、他者の意見はわかるけれど自分の意見も大切にしたいタイプの子どもの場合、学校でもいわゆる問題行動と呼ばれる行動を起こす場合があります。
とはいえ、自分の意見を大切にしたい子どもであっても、癇癪が落ち着いて冷静さを取り戻すと、他者の意見やその場のルールなどは理解していることが多いものです。
POINT!
学童期の癇癪を起こした時には、最初に「わかっているんだよね、でも合わせられないんだよね」と認めてあげることで、落ち着くまでの時間を短くすることができます。
子どもの癇癪=発達障害ではない
子どもが癇癪をよく起こすから…と、我が子の発達障害を心配される親御さんも少なくないでしょう。
しかし結論から言うと、発達障害の特性の中に「癇癪を起こす」というものはありません。
とはいえ、発達障害があると、癇癪を起こしやすくなるとは言えます。
なぜなら発達障害には、以下のような特徴があるからです。
|
よく癇癪を起こすお子さんをお持ちの場合、上記のほとんど、あるいはすべてが当てはまると思う親御さんも多いでしょう。
しかし子どもの癇癪そのものは、お伝えしてきたように未発達な脳が引き起こす自然な現象です。
発達障害がある子でもない子でも、ご紹介した年齢による発達に合わせた対応で、多くは緩和することができます。
一点だけ、発達障害かそうでないかの違いとして挙げられるのは、本人や周囲が継続的に困っているかどうかと言えます。
- 癇癪を起こしてしまうことで、周囲から孤立するなどして本人が継続的に悩んでいる。
- 癇癪を起こしてしまうことで、お友達や先生が継続的に困っている。
本人や周囲が継続的に悩みを抱えているのでなければ、癇癪を起こすことだけで発達障害であるとは言い切れません。
なお、親に対する甘えから、家庭内でだけ、家族間でだけ癇癪が出る子どもも多いので、気にされる方は家庭以外での言動に着目してみてください。
子どもが癇癪を起こした時に親が落ち着きを取り戻す方法
冒頭でも書きましたが、子どもが癇癪を起こしたときには、まずは親が自分の気持ちを大切にし、落ち着きを取り戻すことが先決です。
なぜならイライラした気持ちのまま、無理に子どもの気持ちに寄り添おうとしても、うまくいくことはないからです。
ここでは落ち着きを取り戻すための以下の4つの方法をご紹介します。
|
それぞれ具体的に見ていきましょう。
自分のことをねぎらう
子どもの癇癪に巻き込まれないよう、まずは自分のことをねぎらう方法を1〜2個用意して持っておきましょう。
- 甘いものを食べる
- 好きな香りを嗅ぐ
- 好きな音楽を聞く
- 好きな本の一節を暗唱する
ほんの少し高級なチョコレートや和菓子を用意しておいてつまんだり、好きな香りのアロマスティックを嗅いだりハンドクリームなどを塗るのも良いでしょう。
自分の気持ちを切り替える、自分の気持ちを上げてくれる、そんなものを用意しておき、これから落ち着きを取り戻して子どもの癇癪に対処する自分をねぎらうのです。
子どもが癇癪を起こしてしまうのは、たいていの場合、子どもも自分も余裕がない時と言えます。
深呼吸をして、余裕がなくなるほどがんばっている自分を認めてねぎらうことで、落ち着きを取り戻すことができます。
子どもの言動を実況解説する
子どもが癇癪を起こしている様子を、あえて客観視することで落ち着きを取り戻すことができます。
スポーツの実況中継のように、子どもの言動をひとつひとつ言葉にするのです。
「泣いています。わけのわからない言葉を叫んでいます」
「これは…自分でもなんと言ったらいいかわからなくて困っているんですねぇ」
「嗚咽しています。苦しい、これは苦しいぞ!耐えられるのか?!」
周囲の目のあるところでは難しいかもしれませんが、家の中で癇癪を起こしたときには、親にとっても子どもにとっても有効な方法です。
子どもの癇癪は、そもそも未発達な脳による自然な現象なので、本来「親がなんとかしなければいけないもの」ではありません。
客観的に実況解説することで、葛藤する子どもを応援する立場に自分を位置付けることができ、癇癪を鎮めなければいけないと焦る気持ちが薄れます。
また、子どもにとっても、自分の言動を客観的に言語化されて親に応援されることで、早く冷静さを取り戻すことができます。
寝る・休む
子どもの癇癪でイライラしてしまい、どうしても気持ちが落ち着かない時には、寝てしまうのも良い方法です。
イヤな気持ちになってしまった日を、できるだけ早く終えてしまうのです。
ワンオペの場合はなかなか難しいかもしれませんが、パートナーが一緒にいる際には、後のことはすべて任せて寝てしまいましょう。
寝たり休んだりすることは悪いことではない |
子どもが癇癪を起こす度、毎回自分一人で受け止めたり、どうにかしなければいけないと思ったりせずに、その場を離れて寝たり休んだりすることも、子どもの成長には必要なことです。 子どもの癇癪を、親であるあなたが真正面から受け止めて、どうにかしようと努力する必要はありません。 なぜなら、子どもの癇癪は子ども自身が乗り越えなければいけない、感情コントロールの練習なのですから。 もちろん、子どもの大切な成長過程なので、親が近くで見守ってあげられると良いものではあります。 しかし、親まで感情的になって火に油を注いでしまいそうな場合には、むしろ子どもの整理の邪魔になってしまうこともあるのです。 |
「今日のところは我が子を嫌いでもいい」と思う
子どもの癇癪に悩まされている親御さんの多くが、子どもが癇癪を起こす度に「我が子がかわいく思えない」「我が子を受け入れられない」と思っています。
それは、とても自然な感情です。
我が子を憎く思うのは、子どもと真剣に向き合っているからこそ湧いてくる、長い子育ての期間においてほんのひととき瞬間的に起きる感情です。
実際、ベネッセ教育総合研究所が行った調査でも、「育児に疲れた」と感じたママさんは94%、「育児がイヤになったことがある」ママさんは74%もいるのです。
参考:ベネッセ教育総合研究所
いつでもどんな時でもどんな状態の我が子であっても、親は我が子を愛さなければいけない、受け入れなければいけないなどと、自分を責める必要はありません。
今日のところは、嫌いだったりかわいくないと思ったりする自分のことを、良しとしましょう。
また明日、笑顔を取り戻してから、しっかりとかわいがって、好きだと伝えればいいのです。
子どもが癇癪を起こした時の対処法
親がまず落ち着きを取り戻したら、次に子どもの癇癪に対処します。
これまでにも何度もお伝えしていますが、子どもは決して親を苦しめたり困らせたりするために癇癪を起こしているわけではありません。
未発達な脳で、どうにか自分に起きている事態や感情を整理しようともがいているのだということを念頭に置いて、子どもが自分の気持ちに整理をつけるのを待つのが最善です。
step1: 安全を確保する
物理的な危険をできるだけ減らすため、子どもの安全を確保します。
町中であれば自転車や自動車の通らないところに移動したり、家の中であれば投げる物やぶつかる物がない場所に移動したりしましょう。
また、自分や他人を叩く子にはクッションなどの緩衝材を間に置くなどします。
こうした安全確保の対策については、子どもが癇癪を起こしていない時に、あらかじめ伝えておくことをお勧めします。
なぜなら、癇癪を起こした時に突然体に触れて無理やり移動させられると、子どもはびっくりしてさらにパニックになってしまうからです。
移動したりクッションなどを与えたりすることが、我が子を守るために必要な行動なのだということを、子ども自身に伝えて理解させておきましょう。
step2: 落ち着くのを待つ
子どもが一度癇癪を起こしたら、子ども自身が自分で感情に整理をつけることができるまで、癇癪は続きます。
すでに子どもの頭の中はパニック状態なので、ここで親が白黒つけさせようと質問をしたり、指示や命令をしたりすると、癇癪はさらにヒートアップしてしまうため、親は落ち着くのを待つしかありません。
ただし、子どもによって落ち着きを取り戻す方法は異なります。
とにかく一人にして欲しいという子もいれば、手を繋いだり抱きしめたりなどの、スキンシップをして欲しいという子もいます。
これも事前に、子どもと話し合って確認しておくことが大切です。
「自分のして欲しいようにしてくれている」ということだけでも、子どもは安心して、早く落ち着きを取り戻すことができます。
step3: 落ち着いたことを褒める
癇癪を起こした子どもが落ち着いたら、気持ちを落ち着けることができたことを褒めてあげましょう。
癇癪を起こしたことを責めると、次に癇癪を起こした時に、子どもは「怒られる」という恐怖から、さらにパニックを大きくしてしまいます。
たとえ癇癪を起こしたとしても、その後にちゃんと落ち着きを取り戻せばいいのだと伝えることで、次の癇癪の時に「落ち着こう」という気持ちが働くのです。
落ち着いたことを褒めながら、癇癪の間にどんな気持ちがどう変わって行ったのかを聞いてあげることで、子どもは自分なりの思考や感情の整理の仕方を覚えていきます。
子どもの癇癪の予防には栄養不足にも着目しよう
子どもが頻繁に癇癪を起こす場合、栄養不足が原因のひとつになっていることも考えられます。
以下の栄養が十分に摂れているかどうか、食生活を見直して見ることも有効です。
亜鉛 (幸福感と集中力を上げる) |
|
ビタミンB1 (中枢神経の働きを円滑にする) |
|
カルシウム (精神の安定を保つ) |
|
マグネシウム (幸せホルモンの分泌を促す) |
|
鉄分 (全身に酸素を運ぶ) |
|
特に鉄分は神経発達に必要な栄養素で、乳幼児期に欠乏すると長期的な中枢神経系の発育・発達に影響を与えるものです。
鉄分が欠乏すると、以下の症状が起こります。
① 幼少期の認知および行動の発達の有意な低下 |
鉄欠乏性貧血では、無性に氷を食べたくなることが確認されているため、もしもお子さんがよく氷を食べているのであれば、鉄分不足によって頻繁に癇癪を起こしやすくなっている可能性もあります。
実際のところ、厚生労働省の調べでは、日本人の子どもの鉄分の摂取状況は、推奨量に対して平均的な摂取量が大きく下回っていることがわかっています。
推奨量(mg/日) | 摂取量(mg/日) | ||||
年齢/性別 | 男性 | 女性 | 年齢/性別 | 男性 | 女性 |
0~5(月) | ー | ー | ー | ー | ー |
6~11(月) | 5.0 | 4.5 | 1~6(歳) | 4.4 | 4.2 |
1~2(歳) | 4.5 | 4.5 | |||
3~5(歳) | 5.5 | 5.0 | |||
6~7(歳) | 6.5 | 6.5 | 7~14(歳) | 6.8 | 6.3 |
8~9(歳) | 8.0 | 8.5 | |||
10~11(歳) | 10.0 | 13.5※月経あり | |||
12~14(歳) | 11.5 | 14.0※月経あり |
参考:厚生労働省日本人の食事摂取基準(2015年版)、令和4年国民健康・栄養調査結果の概要より一覧化
1~6歳で推奨されている1日あたりの鉄分の摂取量は4.5~6.5mgなのに対して、実際には男子で4.4mg、女子では4.2mgしか摂取できていません。
2歳頃までは推奨量と摂取量に大きな開きはないものの、3歳を超えるとその差は大きく開いていくのです。
偏食や少食があったり、鉄分の吸収を妨げる牛乳を多く飲んでいる子どもでは、特に鉄分が不足している可能性が高いと言えるでしょう。
鉄分摂取は食事のみでは困難。 食事からの摂取だけでは難しく、どうしても不足しがちな鉄分は、サプリメントなどを使って上手に取り入れたいものです。 サプリメントで取れる鉄分には、以下の4種類があります。
鉄分は体内でつくれないため食事で毎日摂取する必要があり、さらに摂取した鉄のほとんどは直ちに利用されます。 鉄が必要になった時に肝臓や脾臓から鉄を放出し、血中のヘモグロビンに鉄を供給します。それにより、鉄が酸素と結合して体中に酸素を運ぶのです。 頭がパニックになった時には、脳に酸素を供給することで、頭がしっかりと回転します。 空腹になったり、食事バランスが少しくらい悪くなったりした場合でも、体内に貯蔵しているフェリチン鉄があれば、落ち着いて考えることができるため、癇癪を起こした子どもが落ち着くのも早くなります。 なお、お子さんに鉄分サプリメントを与える場合は、必ず子ども向けであるかを確認しましょう。さらに、成分に注意し余計な添加物等が入っていないものなど、できるだけ体に負担の少ない製品を選ぶと良いでしょう。 |
まとめ
今回は、子どもの癇癪についてお伝えしました。
子どもの癇癪とは、以下のような状態を指します。
|
子どもの癇癪の原因は、以下の通りです。
未発達な脳で思考や感情を整理しようとする際に起きるフラストレーションの現れ |
子どもの癇癪は、年齢によって背景となる理由が異なります。
【乳児期】生理的な不快感への反応 |
子どもが癇癪を起こした際には、まずは以下のような方法で親が落ち着きを取り戻します。
|
癇癪を起こした子どもには、以下のように対処します。
step1: 安全を確保する |
この記事が、今日も子育てを頑張るあなたの支えとなり、親子の笑顔を取り戻すきっかけとなりますように。
コメント