「またカッとなって怒鳴ってしまった…最近、子育てのイライラが抑えられない」
「こんなに一生懸命やっているのに、子どもは言うことを聞いてくれない。イライラしてばかり」
今、この記事をお読みになっているあなたは、可愛いはずの子どもにイライラすることが増え、つい怒鳴ってしまったり、自分を見失ってしまうことが多いのではありませんか?
そんな自分に対し、心の中が自己嫌悪で埋め尽くされそうなのではないかと思います。
まずお伝えしたいのは、子育てでイライラを抑えられなくても、自己否定しないことが大切だということです。
子育てのイライラは、あなた自身の資質に問題があるのではありません。子育てに対する向き合い方や子育てで疲弊した状態がイライラを招いているのです。
子育てでイライラする原因は、主に次の5つです。
上記に心当たりがある場合、子育て環境やセルフケアを見直すことで、子育てにイライラしない自分に変わることができるでしょう。
ただ、それでも体調や状況によっては、ついイライラしてしまうのが人間ですよね。
そんな時は、「イライラしてしまったらどう対処すれば良いか」というポイントをあらかじめ知っておくことで、子どもを理不尽に怒鳴ったりせず、理性を保ってやり過ごすことができるでしょう。
今すでにイライラが収まらない場合は、先に「4.【緊急対処法】子育てのイライラを抑えられない時におすすめの方法3つ」をお読みになって、緊急対処法を試してみてください。
この記事では、子育てのイライラを抑えられない原因を明確にし、これからの子育てでイライラしないように日頃からできる対処法と、万が一イライラしてしまった時にできる緊急対処法を分かりやすく解説していきます。
最後までお読みになれば、あなたがなぜ子育てでイライラしてしまっていたのかが分かり、日頃からできる対処法を実践して、余裕を持った子育てができるようになるでしょう。
「子どもにイライラする自分なんて最低だ」と苦しんでいた心が軽くなり、かつて思い描いていたような、やさしく余裕のある笑顔で子育てを楽しめるようになることを願っています。
目次
1. 子育てでイライラを抑えられなくても自己否定しないことが大事
あなたは今、どうしようもなく自己嫌悪に押しつぶされそうなのではありませんか?
「子どもにイライラして当たってしまうなんて、最低だ」
「イライラが抑えられない自分は、親には向いていないのではないか」
そう感じ、苦しい気持ちを抱えながらこの記事にたどり着いたのかもしれません。
そんなあなたに最初にお伝えしたいのは、子育てでイライラを抑えられなくても決して自己否定をしないでということです。
子育てでイライラするのは当然のことで、あなたの資質の問題ではないからです。
あなたも身をもって体験している通り、子育ては、喜びと同時にさまざまなストレスが生じますよね。例えば次のような負担です。
・体力の消耗 ・睡眠不足 ・自分の時間が取れない ・子どもが自分の言うことを理解してくれない ・予定通りに行動できない |
自分のことに加え子どもの人生も預かっているのですから、心身ともにストレスがかかって当然です。
むしろ、真剣に子育てに向き合っているからこそ、疲れや不安が大きくなり、イライラを引き起こしているのだとも言えるでしょう。
だからこそ、まずは子育てにイライラしている自分を否定せず、「頑張っている証拠なんだ」と認めてあげてください。
大丈夫、あなたは悪くないのです。子育てのイライラにはちゃんとした原因があり、適切な対処法を実践していけばすぐにゆとりある心を取り戻せますよ。
2. 子育てのイライラを抑えられない原因5つ
子育てのイライラを抑えられないのには、ちゃんとした原因があります。それは、主に次の5つです。
子育てにイライラする原因1|自分の時間がない | |
イライラの原因を引き起こす状況 | ・周囲のサポートが少ない ・周囲に頼れる人がいない |
イライラの原因を引き起こす個人の特性 | ・誰かに頼るのが苦手 ・子供のことは全て自分でやらねばと思っている |
子育てにイライラする原因2|子どもが言うことを聞いてくれない | |
イライラの原因を引き起こす状況 | ・スケジュールに余裕がない ・やることを抱えすぎて心の余裕がない |
イライラの原因を引き起こす個人の特性 | ・物事に柔軟に取り組むのが苦手 ・完璧主義の傾向がある |
子育てにイライラする原因3|仕事との両立ができない | |
イライラの原因を引き起こす状況 | ・最近復職したばかり ・夫婦で家事分担をしていない |
イライラの原因を引き起こす個人の特性 | ・融通がきかない ・失敗すると落ち込んでしまう |
子育てにイライラする原因4|必要な栄養素が不足している | |
イライラの原因を引き起こす状況 | ・外食や惣菜に頼る日が多い ・朝食を抜くことが多い |
イライラの原因を引き起こす個人の特性 | ・自分のことは後回しにしてしまう ・カロリーさえ取れていれば何でも良い |
子育てにイライラする原因5|子育ての正解が分からない | |
イライラの原因を引き起こす状況 | ・同年代の子どもを育てるママ友がいない ・ワンオペや自分の父母や義父母が近くにいない |
イライラの原因を引き起こす個人の特性 | ・育児書に対し絶大な信頼をおいている ・誰かに聞いたり頼るのが苦手 |
上記5つの原因に、当てはまる項目が多い人もたくさんいるのではないでしょうか。
今まで、イライラが消えるどころか日々増してきていたのは、自分のイライラの原因を客観的に把握していなかったためです。
この記事で5つの原因をきちんと把握し、日頃から対策を実践することで、子育てのイライラを解消させることができます。
まずは原因を明確にして、次に説明する適切な対処法を実践していきましょう。
3. 子育てにイライラしないように日頃からできる対処方法5つ
先ほど、子育てにイライラする主な原因5つをお伝えしました。そこで次は、原因に合った適切な対処方法を紹介していきます。
1.遠慮せずに自分がリフレッシュする時間を持つ 2.言うことを聞かないのは成長の証だと前向きに捉える 3.家事代行サービスや便利家電などを活用する 4.サプリメントを活用して栄養バランスを整える 5.同じような環境にいる子育てママやパパの知り合いを作る |
それぞれについて詳しく解説していきますので、自分に当てはまるところはぜひ今日から実践していきましょう。
遠慮せずに自分がリフレッシュする時間を持つ
気がつけば平日も休日も子どもと一緒、1時間以上子どもと離れることがないという人は、子育てでイライラする原因が「自分の時間を持てない」ことにある可能性が高いです。
遠慮せずに、自分がリフレッシュする時間を積極的に持ちましょう。
とは言え、ずっと子育てに一生懸命向き合ってきたあなたは、子どもを預けてまで自分の時間を持つことに、罪悪感を抱いてしまうのではないでしょうか。
実は、2〜6歳の児童期にあたる子どもは、適度に親から離れている方が、社交性が身についたり自分で物事を考える思考力が身に付くというデータがあります。(参照:CHILD RESEACH NET「パネルディスカッション/国際調査から見る社会情動的スキルと親子のかかわり)誰かに預けてまで外出するのは「子どもに申し訳ない」と感じる人も多いかもしれませんが、案外子どもは平気なので、1時間程度なら気にせず外出してリフレッシュしましょう。
リフレッシュ方法は、気になっていた映画を観に行く、ショッピングセンターで買い物を楽しむなど、何でも良いです。あなたが子育てを忘れて心から楽しめる、まとまった時間を1ヶ月に1回は設けましょう。
夫や家族に子どもを預けられない場合、各自治体が提供する一時預かりサービスを利用するのがおすすめです。
例えば、代表的な自治体のケースをまとめましたので、参考にしてください。
【各自治体のファミリーサポート事業】※基本有料(具体的な援助が中心)
自治体 | サービス内容 | その他 |
東京都世田谷区 | 保育施設・習い事等の送迎、自宅での預かり | 入会金・年会費無料 |
神奈川県横浜市 | 保育園・幼稚園の送迎、一時預かり | きょうだい2人目から半額 |
大阪府大阪市 | 子どもの預かり、保育所等の送迎 | 早朝・夜間は1,000円/時 |
北海道札幌市 | 保育園等の送迎、自宅での預かり | 土日祝日は700円/時間 |
愛知県名古屋市 | 保育所・学校の送迎、預かり | 食事代は実費負担 |
※料金は平日昼間800円/時間(北海道札幌市は平日昼間600円/時間)
自治体や施設によっては、預ける理由が保護者の仕事や病気などに限られている場合もありますので、必ず事前に施設に確認するようにしましょう。
言うことを聞かないのは成長の証だと前向きに捉える
「子どもが全然言うことを聞かない!」とイライラを抑えられない場合、順調に成長している証だと前向きに捉えることが重要です。
とは言え、頭では分かっていても理性的に対応できないのが現実ですよね。子どもは以下のように、大人にとっては「どうして?」と不可解な行動に出ることがよくあります。
・「おもちゃが欲しい」と言われたからおもちゃを渡したのに「これじゃない!」と大泣きされた ・バスや電車の中で、突然「抱っこ」をせがんで泣き止まなくなった ・お出かけしようと靴を履いたらなぜか玄関で怒り出し…どうやら自分で履きたかったらしい |
上記のように、意味もわからず泣かれたり怒られたりすると、イライラしてしてしまうのも無理はありません。時に、「いい加減にしなさい!」と怒鳴ってしまった経験がある人もいることでしょう。
私たち大人は「言うことを聞かない子ども」に対し、ワガママだと感じてイライラしてしまいます。
そこで、子どもがイヤイヤ期にいる最中は、次のように過ごすのがおすすめです。
・「〇〇をさせないといけない」という責任感は捨てる ・子どもの気持ちは認めてあげ、社会ルールに反することはしっかり制限する ・ルールやマナーは、できると期待せずに言い続ける ・どうしても言うことをきかない時には、たまには物でつっても良いことにする ・子どもの「良いところ」日記をつける ・辛くなったらすべてサボって甘いものを食べたり趣味の時間を作る ・周囲の人に悩みを聞いてもらう |
上記の方法を試しながら、気持ちを楽にして子育てをするようにしましょう。
子育て中のみなさんはすでによく知っていると思いますが、一見不可解に思える行動でも、子どもなりの理由があります。
ここで改めて、子どもの発達段階について再認識しておきましょう。
年齢 | 主な成長過程 |
0〜1歳(乳児期) | 泣くことで欲求を表現する |
1歳〜3歳頃(幼児期前期) | ◎通称「イヤイヤ期」 |
3歳〜6歳頃(幼児期後期) | 社会性が豊かになり友達と遊ぶことに楽しみをお覚える、善悪の判断がつくようになる |
6歳〜12歳頃(学童期) | 学習や集団生活を通して知能や社会性を身につけていく |
※成長過程には個人差があります
(参考:メンタル・プロ株式会社「心理社会的発達理論」)だからこそ、時には家事代行サービスを頼ったり、便利家電を導入すると心身の負担がかなり軽減されることでしょう。
上記からもお分かりの通り、子どもは1歳〜3歳頃に特に自己主張が激しくなります。俗に言う、「イヤイヤ期」です。
子どもが言うことを聞かずわがままなように思えても、自分の感情や考えを伝えるための練習をしている状態なのです。
この時期の子どもは、たくさんのことを吸収していく割には、自分の考えを論理的にまとめて正しいタイミングで分かりやすく相手に伝えるような術は持ち合わせていません。
だから急に怒り出したり泣き出したり、言うことを聞かなかったりするのです。
子どもは決して、あなたの子どもが悪さをしようとやっていることではありません。大人になるための練習をしているのだと捉えることで、あなたのイライラも抑えることができますよ。
家事代行サービスや便利家電などを活用する
仕事と子育ての両立で時間に追われることが多く、体力的にも精神的にも追い込まれているあなたは、家事代行サービスや便利家電を利用するのもおすすめです。
家事の負担が少しでも軽減されることで心身ともに余裕ができ、子育てにもゆとりを持つことができます。
実は、毎日の家事は意外にも体力を使っているのです。次の表をご覧ください。
家事の内容 | 推定消費カロリー(体重50kg) |
掃除機がけ(20分) | 58kcal |
食器洗い(10分) | 16kcal |
洗濯干し(10分) | 18kcal |
料理(30分) | 53kcal |
参考:生活や実務に役立つ計算サイト「生活や運動の消費カロリーの計算」
上記のような基本的な家事を合計で1時間行なった場合、総消費カロリーは145kcalになります。これは、体重50kgの人が普通の速さで約1時間ウォーキングして消費するカロリーと同じです。
毎日家事と子育てを頑張っているあなたは、子育てをしながら1時間のウォーキングを欠かさないのと同じ状態。疲れてイライラしても仕方がない状況なのです。
例えば、家事代行サービスを利用した場合、次のように負担を軽減できます。
料金 | 短縮できる時間 | 短縮できること |
10,000円 | 2時間 |
|
※上記は一例です。料金や所要時間はサービス会社によって異なります
2時間を1万円で買うと考えると高いかもしれません。ですが、子育てのイライラが抑えられない状況をたびたび迎えているあなたは、心と体が悲鳴を上げている状態です。
豪華な外食をしたり、ご褒美に洋服を購入するのと同じように、自分へのご褒美として家事代行サービスを利用するのもおすすめですよ。
また、家電の買い替え時期が近い場合は、便利家電を導入するのも良いでしょう。便利家電に買い換えれば、基本的な家事の負担を毎日軽減できます。
おすすめの便利家電は次の通りです。
さらに、家事の負担を減らすには、以下のような裏技も押さえておきましょう。
・食事はワンプレートにして洗い物を増やさない ・タオルは同じ大きさで揃えてキッチンや洗面用などで共用できるようにする ・汚しやすい子供服は、乾きやすいドライ素材のもので揃える |
ちょっとしたコツを実践すると、格段と家事の負担が減ります。子育てで気力体力を日々使い果たしているのですから、家事にかかる時間を少しでも減らして、心と体に余裕を持てるようにすることが大切です。
サプリメントを活用して栄養バランスを整える
子育てにイライラしないようにするには、サプリメントを活用して栄養バランスを整えるようにすることも大切です。
なぜなら、「毎日時間がないから自分の食事は適当に済ませている」という人は、情緒を安定させるために必要な栄養素が不足している可能性が高いからです。
以下の表をご覧ください。
栄養素の種類 | 不足すると起こること |
鉄分 | 貧血を引き起こし、イライラや集中力低下につながる可能性がある。鉄分はセロトニンやドーパミンなど気分に関わる神経伝達物質の合成にも必要とされる |
ビタミンB群 | 特にビタミンB1が不足するとイライラしやすくなる傾向が見られる。ビタミンB6やB12も神経系の健康維持に重要 |
ビタミンC | ストレスで消費されやすい。不足すると疲労感が強くなり、イライラの原因になる |
マグネシウム | 神経系の働きを整える作用があり、不足するとイライラや不安感が増す可能性がある |
亜鉛 | 神経伝達物質の合成に関与し、不足すると気分の変動を引き起こす可能性がある |
上記のような必要な栄養素が不足していると、総合的なカロリーが足りていても、イライラや疲労、意欲低下など、さまざまな不調が現れてきます。
栄養はできれば毎日の食事から摂取することが理想です。例えば、生理がある女性が1日に必要とする鉄分は18歳〜29歳8.5mg、30〜49歳9.0mgですが、これを食材から摂取するには、次のような量が必要です。
食品 | 鉄分8.5〜9.0mgを摂取するための量 |
カタクチイワシの煮干し | 約50匹 |
豚レバー | 約70g(約2枚) |
あさり缶詰(水煮) | 3/4缶 |
納豆 | 10パック |
(参考:文部科学省「食品成分データベース」)
すでに家事と子育ての両立で心身が疲弊している場合、上記のように食事から必要な栄養素をバランスよく摂取するのはかなりハードルが高いですよね。
そこで、サプリメントから必要な栄養素を摂取することをおすすめします。
例えば、毎日の食事が以下に当てはまる場合は高確率で必要な栄養素が不足している状態です。
|
上記に当てはまる場合は、慢性的にイライラしやすい状態にあると言えます。
サプリメントなら手軽に栄養バランスを整えられるので、自分の食事を丁寧に作る時間がないという人でも活用しやすいでしょう。
鉄のサプリメントなら、副作用の少ない「フェリチン鉄」がおすすめ! |
鉄分を摂取するのに便利なサプリメントですが、一度飲んだことがある人の中には、「吐き気を感じた」という経験をした人も多いのではないでしょうか。 実は、従来の鉄サプリは「フリーラジカル」と呼ばれる副作用が発生します。この作用のために、胃がムカムカしたり吐き気がしたり、便秘になったりするわけです。 ですが、最近注目されている「フェリチン鉄」は、フリーラジカルが発生しません。 それだけでなく、従来の鉄サプリメントよりも体への吸収率が高いという利点があります。さらに、フェリチン鉄は体内にストックされる鉄分です。 いつも子育てを頑張っている女性は、生理や偏食、睡眠不足などが引き金となり、特に鉄分が不足しがちです。 だからこそ、副作用が少ないのはもちろん、吸収率が高く体内にストックされて必要な時に補充できる仕組みの「フェリチン鉄」がおすすめなのです。 |
同じような環境にいる子育てママやパパの知り合いを作る
ママ(パパ)友がいない、または少ないという人は、同年代の子どもを育てる知り合いを作ると良いでしょう。
なぜなら、自分一人で子育てをしていると、
「私の子育ては合っているのかな?」
「うちの子の性格、成長は大丈夫なのかしら」
と不安になってしまうからです。しかも誰とも比較できない状態だと、不安は解消されないばかりかどんどん大きくなってしまいます。
そこで、同じような環境にいる子育てママ(パパ)の知り合いを作るのがおすすめです。とは言え、この記事をお読みになっているあなたは、知らない人に話しかけたり、大勢の輪の中に飛び込むことが苦手なのですよね。
そんなあなたでもママ(パパ)友ができる、とっておきの方法は以下の通りです。
方法 | 問い合わせ先 |
各自治体の育児相談を利用する | 各自治体のホームページ(子育てページ) |
オンラインコミュニティ(掲示板やSNSグループ)に参加する | |
ママ友特化型のマッチングアプリを利用する | ◎MAMATALK |
上記のように、各自治体の育児相談や、オンラインコミュニテイ、マッチングアプリを活用してみてください。第三者への相談やWEBでの出会いなら、人見知りなあなたでも気兼ねなく悩みを打ち明けられるのではないでしょうか。
同じ環境で頑張る仲間を作ることで、上記のような悩みからは解放され、今までイライラしていた場面でも「あの子もこうだったしな」と冷静になることができますよ。
4. 【緊急対処法】子育てのイライラを抑えられない時におすすめの方法3つ
ここまでのお話で、子育てにイライラする原因や、日頃から実践できる対処法についてはお分かりになったことかと思います。
ですが、いくら日頃からイライラしない自分になろうと準備をしていても、子どもの予想外の行動に突発的にイライラしてしまうこともあるでしょう。
そこで、もしあなたが今後どうしても子育てでイライラを抑えられないと感じた時に、実践すべき緊急対処法を3つご紹介します。
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それぞれの方法について、もう少し詳しく説明していきますね。
「あ、私今イライラしてる…!」と感じたら、とにかく何も考えずに上記のいずれかを実践してください。爆発しそうなイライラを、とりあえず抑えることができますよ。
深呼吸して6秒数える
子どもと関わっている時に思わず大きな声を出しそうになったら、とりあえず目を閉じて6秒数えて深呼吸しましょう。不思議と気持ちが落ち着いていくのを感じることができます
この6秒ルールは、怒りの感情をセルフコントロールする「アンガーマネジメント」の一種で、大人の関わり合いの中でも取り入れられている一般的な手法です。(参考:健康保険組合連合会けんぽれん「ほっとひと息、こころにビタミンvol.23」)
イライラした感情は、打ち寄せる波のように一時的に高まりますが、自然に収まります。だからこそ、ゆっくり6秒数えることで、急に高まってしまった怒りの感情をひとまず落ち着かせることができるのです。
自宅にいる場合は、何も考えずに一旦その場を離れる
先ほどの6秒ルールで気持ちが落ち着かない場合や、イライラが抑えられなさそうな時は、自宅にいて子どもから離れられる環境であれば、何も考えずに一旦その場を離れましょう。
例えば次の通りです。
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上記のようにイライラする対象や場所から離れることで、今までいた場所や出来事が客観的になり、心を落ち着かせることができます。
「ああ、もう無理!」と思ったら、すぐにその場を離れる癖をつけておきましょう。
気持ちを持ち直す名言を思い出す(目に見える場所に貼っておく)
「あー、イライラしてきた」と自分がイライラするのを感じ始めたら、マイナスな気持ちを持ち直す名言を思い出しましょう。
子育てにイライラしてしまうあなたにおすすめな名言を10個集めましたので、せひ参考にしてください。
◎「力を抜け」 (シャルル・ミュンシュ/フランスの指揮者、1891〜1968) ◎「それはあまりたいした問題じゃない。私はいつもこの『それはたいした問題じゃない』という哲学を持ってきた」 (アンディ・ウォーホル/アメリカの画家・版画家・芸術家でポップアートの旗手、1928〜 1987) ◎弱い者ほど相手を許すことができない。許すということは、強さの証だ (マハトマ・ガンジー/インドの弁護士、宗教家、政治指導者、1869〜1948) ◎人生はクローズアップで見れば悲劇。ロングショットで見れば喜劇 (チャールズ・チャップリン/イギリス出身の映画俳優、映画監督、脚本家、映画プロデューサー、作曲家、 1889〜1977) ◎激怒しているときには何もするな。嵐の海に漕ぎ出すようなものだ (トーマス・フラー/イギリスの教会員であり歴史家、1608〜1661) ◎人間を理解するには決して急がないこと (シャルル=オーギュスタン・サント=ブーヴ/フランスの文芸評論家・小説家・詩人、1804〜1869) ◎靴を履くまで「ゆっくり待つ」 (尾木直樹(尾木ママ)/教育評論家、1947〜) ◎ほめたらつけ上がるなんてことはまずありません。もっと子どもを信用していい。子どもを信用できないのは、つまりは自分を信用していないからなんです (河合隼雄/心理学者、1928〜2007) ◎愛するとは見捨てないこと (渡辺和子/ノートルダム清心学園理事長、1927〜 2016) ◎十億の人に十億の母あらむも わが母にまさる母ありなむや (暁烏敏/真宗大谷派僧侶、1877〜1954) |
上記の名言のうちあなたの心に響いたものは、イライラした時にすぐ見れるよう、印刷して部屋の壁や冷蔵庫に貼っておきましょう。
人間は、他の五感よりも視覚からの情報を取り入れやすく、さらに目から入ってくる膨大な視覚情報は、脳に送られる前に選別されて必要な情報が強調されるからです。(参考:理化学研究所「視覚情報と自身の運動情報を脳内で弁別する仕組みを発見」)
部屋の壁に貼れない場合や外出先でも見れるように、スマホの待ち受けに設定するのもおすすめ。いつでも見れるようにしておくことがポイントです。
5. 子育てはイライラが抑えられないことも当たり前!自分を認めて笑顔で過ごそう
ここまでお読みになり、子育てのイライラが抑えられない原因や日頃からできる対処法、どうしても我慢できそうにない時の「緊急対処法」などがお分かりになったかと思います。
最後にあなたにどうしてもお伝えしたいことがあります。
それは、子育てはイライラが抑えられなくても当たり前だということ。「1. 子育てでイライラを抑えられなくても自己否定しないことが大事」でもお話した通り、決して自分を責めず、笑顔で子育ての時期を過ごして欲しいのです。
実際に、子育て期間に「子どもにイライラしたことがある」という先輩ママは大勢います。2022年に株式会社ベネッセホールディングスが実施した「第6回幼児の生活アンケート」によると、「子どもがわずらわしくていらいらしてしまう」と答えた人は7割にものぼりました。
参考:株式会社ベネッセホールディングス
上記の回答を細かく見ていくと、イライラするだけでなく、子どもに八つ当たりしたくなったり、自分ばかり我慢しているとストレスを感じている人も同じように7割程度いることが分かります。
以上のことからも、子育てはイライラして当たり前だということが分かります。
イライラするのは、子どもとちゃんと向き合い、心配しているからですよね。それは、あなたが一生懸命子育てをしている証なのです。
今、あなたの子どもが、どんなにワガママでだらしないように思えても、それを思いっきり楽しみましょう。
今の状態のまま大人になる子どもはいません。成人するまで18年間のうち、言うことを聞かない時期も急にかんしゃくを起こす時期も、ほんの数年です。
爆発しそうなくらいイライラすることがあっても、屈託のないとびきりの笑顔を見せてくれる瞬間もあるはず。その一瞬があれば、あなたの子育ては間違っていないのです。自分を認め、今だけしかない激動の子育て期間を、笑顔で駆け抜けてくださいね。
6. まとめ
いかがでしたか?子育てでイライラが抑えられない原因や対処法について詳しく解説してきました。
最後にこの記事をまとめましょう。
◎子育てでイライラを抑えられなくても自己否定しないことが大切
◎子育てでイライラしてしまう原因は5つ
|
◎子育てでイライラしないように日頃からできる対処法は5つ
1.遠慮せずに自分がリフレッシュする時間を持つ 2.言うことを聞かないのは成長の証だと前向きに捉える 3.家事代行サービスや便利家電などを活用する 4.サプリメントを活用して栄養バランスを整える 5.同じような環境にいる子育てママやパパの知り合いを作る |
◎どうしてもイライラが抑えられそうにない時の緊急対処法は3つ
|
以上になります。子育てでイライラが抑えられないのは、当たり前のことです。まずは自分を責めずに笑顔でいるように心がけましょう。
そして、本記事でも紹介してきた対処法を実践し、日頃からイライラしにくいマインドと体を手に入れていきましょうね。
あなたが、子どものわがままや予想外の行動すら笑顔で見守るほど、心から子育てを楽しめるようになることを願っています。
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